劇場公開日 2017年1月14日

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「母は強しか。AI社会に警鐘を鳴らす異色作。」LOCKDOWN ロックダウン 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0母は強しか。AI社会に警鐘を鳴らす異色作。

2017年1月18日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下で、息子の生命を救おうと孤軍奮闘する主人公の姿に、母としての強さを垣間見られる。AIに依存する社会への警鐘的意味合いもあり。
否:どうしても似たようなシーンが続くので、退屈してしまいそう。展開もやや予定調和か。

 何をしても上手く行かず、我が子を救いたい一心の状況下にあっても、打つ手打つ手が全て裏目に出てしまう主人公。それでもなお、諦めそうになる心を奮い立たせながら、車や自然と戦い続ける彼女の姿が、なんとも切なく映ります。
 同時に、暮らしを便利にするはずの人工知能による最新鋭の設備が、かえって子供の生命を危険にさらしてしまうという展開にも、高度な管理社会への警鐘が込められているようで、それもまた皮肉です。
 どうしても同じような描写が続きますが、上映時間も短いので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド