劇場公開日 2018年2月24日

  • 予告編を見る

「謎の、うすら笑い」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 ロンロンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5謎の、うすら笑い

2018年3月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーはVFX満載の幻想ファンタジー。「さっぱりわからん」と言いながら席を立つ客もちらほら。
過去のチェン・カイコー作品は人間描写が細やかで、私達の共感を深いものにして感動に打ち震える作品もあった。ストーリーが謎解きであるからといって背景にお金をかけるならば、もっと脚本や演出に気を使うべきだと思う。なかでも主演の染谷将太の存在感のなさは全編通しての「謎のうすら笑い」を除けば、何も残らないほどのもの。これには、タイトルで客寄せにつき合わされた、お大師様もただ笑うしかなかろう。「じゃがのう、笑みは良いが、うすら笑いはイカンぞ」と思うのは私だけではあるまいに。
監督が美をテーマにしただけあって、ただ画面の美しさに監督自身が自己陶酔したような作品となってしまったが、この時代にこのスケールのセットを可能にしたのは大監督の証しとも言えます。今の日本にはこれほどのセットを可能にする大監督がいないのも事実ですからね。
また、日本公開が吹き替えというのは頂けない。
吹き替えのキャスティングに失敗していると思う人も多いかと感じるからこそ、中国語版で是非、見たいと思うのも、ごく自然なことなのです。

ロンロン