劇場公開日 2017年2月3日

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「マンガの原作で、スポコンストーリー、アイドル系の出演者で作られた、ある意味日本映画らしい映画。」咲 Saki Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5マンガの原作で、スポコンストーリー、アイドル系の出演者で作られた、ある意味日本映画らしい映画。

2018年9月18日
PCから投稿

ドラマ見て興味を持ち、原作は読んでいないけれど、アニメは見ました。

内容は長野県大会で、1回戦、2回戦はほぼカット。

残った4校、清澄高校、龍門渕高校、風越女子高校、鶴賀学園で戦う決勝戦が中心。

おおまかな試合形式をおさらいしておくと、全自動卓でやる競技麻雀の団体戦。

最初各チーム10万点づつ持っていて、1チーム一人づつ先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の順番で半荘2回戦い、点数を引き継いでいって、どこかのチームの持ち点がマイナスになるか、全部終わった時点で持ち点の一番多いチームの勝ちとなるルール。

清澄高校の先鋒は片岡優希役のエビ中廣田あいかさん(ぁぃぁぃ)。

原作の片岡優希のキャラクターもエビ中のぁぃぁぃも好きだし、ドラマでは一番活躍していて、再現度も高く、ここを一番期待していたけれど、どちらのキャラも生かされておらず、不完全燃焼で終わった。

もっとノリノリで上がりまくるシーンがほしかった。

次鋒戦は牌譜を大量に記憶している染谷まこ(山田杏奈さん)、中堅戦は地獄待ちの得意な部長竹井久(古畑星夏さん)ときて、副将戦原村和(スパガ浅川梨奈さん)が出てくる。

浅川さんは最近グラビアで大人気だけれど、この作品ではたぶん胸が大きいというだけで原村役になっているので、まったく原作のキャラと合っていない。

本人の性格とは真逆の役で、役のキャラも自分のキャラも殺してしまってかなり苦しい感じだった。

対戦相手の龍門淵高校部長龍門淵透華役の長尾まりやさん(元AKB)もそこそこ演技うまいけれど、原作のキャラとだいぶイメージが違っていてよくなかった。

ここでは原村がネット麻雀の名人”のどっち”なのか?ということと、もう一人の対戦相手、自分の気配を消す名人敦賀学園ステルスモモの活躍が重要なんだけれど、どちらも申し訳程度に触れているだけだった。

最後は主人公宮永咲(浜辺美波さん)の大将戦。

最近売り出し中の女優浜辺美波さんは、かわいいとは思うけれどいまいち印象が薄い。

宮永咲役に合ってないわけではないけれど、決勝戦の大詰めなのだからもう少し鬼気迫る迫力が欲しかった。

龍門淵高校の怪物でインターハイ得点王、天江衣役の菊池麻衣さんは総選挙で大躍進したNGT48荻野由佳さんによく似ていて、原作のイメージには合ってないけど、それなりに雰囲気を出していてよかったと思う。

そして決勝戦の最後に出た咲の必殺技”リンシャンカイホー”の直撃弾、どんどん手がでかくなっていくシーンは実写なのでかなり迫力があってよかった。

全体的には面白くないわけではないけれど、出演者がよくないかな?

人数がたくさんいるアイドルグループなどのメンバーの中で、キャラが確立している人を原作のキャラにはめていったらもっと面白くなったような気がしました。

Push6700