劇場公開日 2017年8月26日

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関ヶ原のレビュー・感想・評価

全414件中、241~260件目を表示

4.0つわものどもが夢のあと

2017年9月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

鑑賞前の方々に注意書き。
原田眞人監督作品のレビューでは毎回書いてる
気もするが、字幕が欲しいくらいにセリフが速い。
しかも言葉は(多分)戦国時代そのままなので、
正直ところどころ言葉の理解が追っつかない。

おまけに僕はそんなに歴史に詳しくもない。
ザックリとは合戦の経緯を調べていたからまだ
良かったが、全くの予習無しで観るのはオススメしない。
逆に――
各人物の背景や合戦の経緯を知る人ほど本作を
楽しめると思うし、本作をフルに楽しめたら
無茶苦茶に楽しかったろうと悔しく思う。

しかし、それでも面白い!
セリフもカットも大量かつ高速テンポ、
おまけに言葉も当時のままというのは、
観客もそれなりの集中力で挑む必要があるが、
ハマればまさに歴史の真っ只中に放り込まれた
ようなリアリティと緊迫感を感じることができる。

...

物語は大きく3部構成。
秀吉の死の前後で三成・家康らの関係を描く序盤、
互いの勢力を奪い合う智略合戦を描く中盤を経て、
終盤1時間、天下分け目の大決戦へと雪崩れ込む。

序盤~中盤は前述通り難易度が高いが、
万を持しての関ヶ原の合戦は流石の見応え!
槍で刺さずに押し合いへし合い2mの距離から
射たれる火縄を木盾で防ぎ頸や太股の動脈を
掻き斬り馬乗りになって殴り合う、ケレン味より
リアリティを重視した、泥臭く混乱極まる合戦模様。

弩(いしゆみ)で敵を次々射ながら進むシーンや、
敵味方が入り乱れる戦場のド真ん中を、将たちが
火縄や弓で狙われつつ馬を駆るシーンなど、
ヒリつくような緊迫感のある演出も新鮮だ。

...

だが、最後の戦いが盛り上がるのはやはり
登場人物が魅力的に描かれているからこそ。

徳川家康の狡猾さはまさに“狸”(体型も)。
同情し、賞賛し、媚び、脅し、天下獲りの
為にあらゆる顔を使い分けて相手を化かし、
自分の“手駒”として引き入れようとする。

対する石田三成の行動基準は常に『義を貫くか否か』だ。
嘘で相手を籠絡(ろうらく)することや、
夜討ちなどの卑怯な手段を彼は極端に嫌う。
戦に勝つ為に必要だと諭しても『正義を
持って勝たねば意味がない』と聞き入れない。
その実直さが多くの将を惹き付ける魅力であり、
一方では「こいつは勝ち戦を逃している」
と疎まれる理由でもあったのだろう。
劇中の言葉通り、三成の生き様は純粋過ぎた。

そんな三成を支える島左近が漢気溢れまくり!
三成の良き理解者だが、清濁併せ呑むだけの
器量がある。血気に逸(はや)る三成を諌める
冷静さもありながら、いざ戰場に出れば
鬼気迫る強さを見せるというシブ過ぎる男。

他全員については書ききれないが……
身分や素性に拘らず“生き方”で人を見る
三成と互いに心を惹かれていく忍・初芽、
家康の冷徹さと三成の熱さとで揺れる小早川秀秋、
病を押して戰に臨み、盟友の心痛をも気遣った大谷刑部、
卑怯者だが最後に命懸けで“やりたいこと”をやった赤耳、
忘れ難いキャラクターは数多かった。

...

終盤で印象的だった言葉……『大一大万大吉』。
ここでの”大”は天下の事を意味しているそうで、
『一人が万民の、万民が一人のために尽くせば、
天下が幸福になれる』という意味なのだとか。

……まったく、どこまでロマンチストなのか?
三成の語る正義はまるで僕らが幼い頃に
憧れた古き良きヒーローのような正義だ。
いつかは憧れていたが、歳を重ねる内に
「世の中そう単純なもんじゃなかったのさ」
と自嘲気味に笑いながら諦めてしまった正義だ。

実際の世の中は非情である。
正義が勝つのではない。勝者が正義である。
家康のように勝者が敗者を悪し様に書けば、
それがそのまま正史として後世に伝えられ、
傍目には善か悪かの単純な図式としてしか
見られなくなる。それが戦の常である。
(家康が知略を尽くしてもぎとった勝利も、
 その後300年の太平を思えば決して悪ではない)

だけどやっぱり……
実際の三成が本当にこんな人物だったのなら……
彼の、甘っちょろくて、そして優しい夢が、
非情な世の中でどこまで通用するのかを
見てみたかったとも思う。

...

つわものどもが夢のあと。
そう芭蕉が詠んだのはまた別の戦場跡らしいが、
関ヶ原合戦場は今現在も野っ原のままだそうな。
あれだけ熱く生きても、残るは夏草ばかりとは、
人の夢とはまったく儚いもの。

だがこうして姿形は消えてしまっても、
彼等の想いを忘れまいとした人々が物語を
語り継ぎ、その物語がこうして何百年後の
人々をも惹き付けてきたという事実には、
なんとも不思議な感慨を覚えずにいられない。

<2017.8.26鑑賞>

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浮遊きびなご

1.0歴史好き以外にはきつい

2017年9月3日
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鑑賞方法:映画館

この時代の歴史に精通しているひとなら、おもしろいと感じるのかもしれませんが、少なくとも歴史を教科書でやった…くらいでは理解できないと思います。
言葉も理解しにくいものが多々あり、それに訛りが加わればほとんど異国語です。
重厚な感じをだすためとはいえ、全体的に暗い。
日本人なら関ヶ原の結末は誰もが知るところ。
後味の悪いラストは、やはり後味が悪いまま…。
冒頭筆者と思われる人物が登場する部分があり、時折入るナレーションも恐らく筆者となれば、最後ももう少し絡んでもよかったのではないかと。
原作は読んでいませんが、映画の方は結局この作品が伝えたかったことが全く伝わってこず、周りの人もちらちらと時間を気にする素振りが見られ…。
エンドロールとともに、一斉に席をたって帰っていく人たちに苦笑。
よほどの歴史オタク以外は、観賞時間が苦痛な時間となるかもしれません。

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シナモン

3.5事前学習が必要

2017年9月3日
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映画『関ヶ原』を見て来ました。評判はイマイチですが、それなりに見所もありました。
ただ、前半はいささか詰め込みすぎでしょう。映画だけでは理解するのが難しいと思います。大河ドラマの黒田官兵衛や真田丸の話を思い出しながら、話を繋げるという行為が必要になります。予備知識がないと苦しいと思う。有村架純は、まぁ余分でしたね。

石田三成が敗れ、城の前で縄につながれている時に、前を通りかかる三人の武将、福島正則、黒田長政、小早川秀秋の対比は面白い。黒田長政はさすがですが、福島正則ってあの程度人物だったのでしょうか。

岡田、役所の主演の二人を除けば、平岳大の島左近が印象的な役どころでした。
評価は☆☆☆と半分です。

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エンドルフィン

1.5原作を台無しにした超大作

2017年9月3日
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興奮

難しい

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鑑定人トマス

4.0感想「

2017年9月3日
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鑑賞方法:映画館

関ケ原は原作を何度も読んでいて、CMで上映されるのをみて、あの長い小説をどのようにやるのかと、たのしみにしていました。
感想から言うと、演出や戦闘シーンは割と迫力があって、部隊ごとのぶつかり合いは面白かったです。関ケ原という地域に15万の人間がぶつかったようなシーンはないので、そのあたりは見れませんが、ここ10年あまりの NHKの大河の 少人数の駆けあい で済ますような表現ではありませんでした。
原作を無視して、恋愛表現を思いっきり取り入れて、拍子抜けする作品が多い中で、そのようなシーンもだいぶ抑えてあり、目障りになることもなく まだ良かったと思います。
ただ、原作が文庫で上中下の三冊の作品なので、映画では登場人物の感情や思いが、ほとんど表現できなく、時間的な流れも判りずらく、見てる途中で「こりゃ詳しくない人じゃ内容は楽しめないだろうな」と思っていました。
原作では、登場人物がおおく、それぞれに司馬さんの皮肉と面白みが入っていて、それぞれに人間くさいところが面白いのですが、映画では、二・三人の主要メンバーに それが少し表現されているだけなので、どうしても2時間程度では省かれてしまっています。
私はどうしても原作表現が好きで、原作と映画の差で評価をする者なので、かなり偏ってしまいますが、映像作品として楽しめました。
人に勧める作品かというと、原作を読んでくれる人。かなり限定した人にしか進められないと思っています(周りに勧めれる人いないので)

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いぬ

1.0上映時間長過ぎ

2017年9月3日
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分かってたことだけど、長過ぎて眠たくなった。
俳優陣は素晴らしいんだけどなぁ。。。

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梵くん

3.5期待が高かっただけに…

2017年9月3日
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鑑賞方法:映画館

知的

多くの人が知っている関ヶ原と何が異なったのか?
全体としては、全く緊迫感がないまま話が進んで行った感がある。
そして、誰がが言っていたけれど、滑舌が悪いのか、怒鳴ってしゃべっているから何を言っているのか、聞き取れず…。
正直、期待外れでした。
個々の役者の演技は良かっただけに残念でした。
それと、司馬遼太郎の回想は必要だったのだろうか?
司馬史観が良いとか悪いとかは別として、やるなら全編で司馬史観の解説をやってくれれば、別の意味で面白かったと思うけど…。
ただただ残念です…。

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kawauso

5.0面白い

2017年9月3日
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日本史に詳しい人なら凄く面白い作品だと思う。他の関ヶ原を舞台にした作品よりも濃いし、合戦以外の所でも凄く見所があった。逆に日本史がわからない人には訳が分からず意味不明な映画だったのではないかと思う。最低でも原作読むか信長の野望シリーズを常にやってないと初心者には厳しい作品。2時間ちょいに関ヶ原を詰め込んだために退け口や伏見の戦いとか他にも端折ってるところもあるし…。本来なら3部作ぐらいで8時間くらい使ってガッツリ作って欲しかったかな。有村架純不要論あるみたいだけど、映画はエンターテイメントなのだからその中に華は必要かと思われ。男ばかりのむさ苦しい映画なんか2時間耐えられません…!しかも、忍者の動きとか派手になりすぎないように注意して上手く演じていたと思う。あと親兄弟殺された不幸顔が非常にそそる!典型的な日本顔の美女でナイス配役だと思った。
評価低い人は何が不満なのかな…と考える。合戦だって迫力あったよ。最近流行ってる少人数合戦なんかよりもよほど良い。
この映画がダメなら他のどの時代劇が良かったのか教えて欲しい。戦国を舞台にした時代劇はほとんど観てるから言えるけど、その中でもやはりこの映画は良い!

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カズ

5.0岡田くんほんと演技うまい

2017年9月3日
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かすみちゃん可愛い💫💗

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りんてちむ

1.0いまいち

2017年9月3日
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鑑賞方法:映画館

岡田君や役所さんや島左近役の俳優陣はとても迫力があり、とてもよかった。しかし、ストーリーがまったくだめ。おもしろくない。関が原という題名からもっとその辺が色濃く表現されるものかと思っていたが、まったくの薄っぺらの内容におどろいた。中々関が原の合戦やその前の状態に話が進まないので、途中いやな予感はした。歴史に詳しい人ほど面白くなく感じるだろう。大変幼稚な内容だった。しかし、言葉を知らない人や歴史に詳しくない人にとっては理解できない部分が多いだろう。なんとも中途半端、歴史に詳しくない人が作った映画。題名も関が原ではなく石田三成と女忍者の恋がいいのでは。

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御苦労

2.0恋愛パート要りますか?

2017年9月3日
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鑑賞方法:映画館

久しぶりのがっかりでした。

有村架純さんの忍&恋愛パートファンの方以外に必要ですか?その尺でもう少し小早川のパートや、合戦場を観せてほしかったです。

あと、早口、聴き取れないと多数ありますが、エンターテイメントで聴き取れないはアウトかと。
伝わらなければ感動もできない。

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june riel

1.5やはり全三巻もの小説を二時間弱の映画にまとめるのは無理があったよう...

2017年9月2日
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Koji

2.5聞こえませ〰ん!

2017年9月2日
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歴史についてあまり知らない私は勉強するつもりもあり観に行きました。
ですが…もごもご話してる上に方言や昔の言葉?などが混ざり全く理解出来ませんでした。

最後岡田君のアップで終わったし、まーいっかって感じです(*_*)

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くる

1.0印象残らず

2017年9月2日
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鑑賞方法:映画館

作品に入り込む場面が殆ど無かった。終盤までの時間も長く感じて途中でzzz…。台詞も早口で聞き取りにくい。全く印象に残らない内容だった。
2017-112

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隣組

2.5大河ドラマ総集編みたい

2017年9月2日
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合戦の前を丁寧に描いて三成の人となりを物語りたかったんだろうが、長すぎ。戦前に尻が痛くなってしまった。よく知っている話なんだから長々追わずにもっと焦点を合わせて欲しかった。それにしても戦での三成の存在感が薄かったな。三成と伊賀女のロマンスは不要だ。

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Moto0615

1.5理解しにくいところが、多すぎる

2017年9月2日
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鑑賞方法:映画館

難しい

原作を読んでいなければ、分かりにくいと思うが、原作と違うところも多い。
セリフが早口だし、聞き取れても各人の話がつながりにくいし、とにかく分かりにくい。

三成と家康以外は小物ばかりと描かれ過ぎ。
合戦シーンも期待外れだし、
有村架純も二番目に名前がでるが、後半は何をしているのか、理解不能。

役所の家康は貫禄があり良かった。岡田の三成もまずまずというところ。

この映画を外国にも売ろうとしているらしいが、とうてい受けるとは思えない。

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JINGU

4.0疾走する関ヶ原

2017年9月2日
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語り尽くされた感のある題材。
今更新味といってみても詮無い話だが。
三成とそれを慕うクノイチにしぼりこみ、まっしぐらに結末に向かうスピード感は気持ちが良かった。

三成と家康以外は雑魚という扱いもある意味潔い。

淀君は影が薄く、大政所は単なる品のない田舎女で、加藤、福島は単なるバカ。

司馬遼太郎の原作ってほど原作感はないが、楽しめた。

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Radio21

3.5歴史を多少知らないとついていけないかな。 役所さんの家康がまあー憎...

2017年9月2日
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鑑賞方法:映画館

歴史を多少知らないとついていけないかな。
役所さんの家康がまあー憎たらしい!
ローテクというかノーテクの合戦の惨たらしさもあり、ちょっとした恋心もあり。
物足りないけど、少し泣きそうな感動はありました。

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ふがし

3.0大河ドラマと被ってしまってw

2017年9月2日
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軍師官兵衛と真田丸が頭から離れず混乱のまま見終わった。真田丸の時の山本耕史の石田三成のイメージが強くて岡田准一はどうしても官兵衛に見えてしまう。
全体にかなり端折った感は否めないし、何を言っているのかわからない。
ちょっと残念だけどまあ楽しめたかな。

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きよぴん39

3.0まぁまぁ、

2017年9月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

時間が短い
それがすべて。島津、井伊とかはしょられてるから残念

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まえひろ