劇場公開日 2017年8月26日

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「☆☆ とにかくおぞましい作品でしたね。 いや、いいですよ!ひたすら...」関ヶ原 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5☆☆ とにかくおぞましい作品でしたね。 いや、いいですよ!ひたすら...

2017年9月5日
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☆☆

とにかくおぞましい作品でしたね。
いや、いいですよ!ひたすらリアルを追求する姿勢。

黒澤時代劇もある程度リアルを追求したから、アレだけの名作になった訳だし。
でもですね。往年の東映時代劇等を観て、「時代劇たのしいな〜」と、思えば思うほど、時代劇特有な様式美が大事だと気付く訳ですよ。

世評の否定派では、セリフが分からない…って意見が圧倒的に多く。確かにそうなんですが、それ自体は何とも思っちゃいません。
過去には溝口の『元禄忠臣蔵』とゆう、セリフをリアルにした結果、さっぱり何を言っているのか理解出来ない作品は有りました。
でもね『元禄忠臣蔵』には作品全体の品格が半端無かったんですよ。
ところが『関ヶ原』には、作品全体に漂う品の無さ…がもう全く耐えきれない映画でした。

※ 1 昔、今村昌平は小津安二郎に「君の映画には汚い人しか出て来ないね」言われたとか。
その答えとして今村は、「それならば俺は、徹底的に社会の底辺の人間を描いてやる」と思ったとか。
結果今村の作品には、汚い生活をしながら生きる人間であっても、人の本質の美しさを生涯をかけて描いていた。

少なくとも私にとって『関ヶ原』には、その様な品性が私には感じられ無く。ただただ気持ち悪さしか感じられなかったのでした。

※ 1 何を持って過去の人の作品と比べるんだ?…って話ですね。
作品をアレコレと考えている内に出て来た思いを、勢いで書いてしまいましたが…。

2017年8月28日 イオンシネマ板橋/スクリーン8

松井の天井直撃ホームラン