劇場公開日 2016年11月25日

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「なるほど、お伽話を実写映像化するとこうなるのだな。という映画です。...」五日物語 3つの王国と3人の女 iNahoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なるほど、お伽話を実写映像化するとこうなるのだな。という映画です。...

2016年11月28日
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鑑賞方法:映画館

なるほど、お伽話を実写映像化するとこうなるのだな。という映画です。
パンズラビリンスなどが好きな我が身としては、同じような系統のダークファンタジーかなぁと思い観に行ったのですが、なんとなく違います。 根っこから極悪非道な人はあまり出て来ませんが、ファンタジーに留まらず、普通の人間が欲望に取り憑かれるとこうも堕落していくという語り継がれてきた教訓の面が強いです。
グロテスクなシーンもあるので苦手な方は要注意ですが、思えば日本の昔話も「カチカチ山」や「因幡の素兎」などは結構えげつない描写もありますよね。それを実写化したら…と考えるとどんなもんか分かりやすいと思います。

イタリア・フランス映画なのに何で英語喋ってんだろう…と最初ちょっと突っ込みたくはなりましたが、衣装や背景の映像美は流石です。中世の身分別の着物や装飾品はなんとも豪華絢爛。これだけでも好きな方は楽しめると思います。
しかし日本のポスターではなんだか集められてますが、3つの王国の人たちはほとんど交わらないし、女の性といっても男が原因でしょ、と思うのでこの副題とコピーは無しでいいのでは………

iNaho