劇場公開日 2016年11月5日

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「共感できるし心温まる作品。おばあちゃん子の人ハンカチ必要(泣)」続・深夜食堂 ぐっさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5共感できるし心温まる作品。おばあちゃん子の人ハンカチ必要(泣)

2016年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

 ドラマシリーズ全40話(NETFLIX版第4シリーズも含めて)と映画版もすべて観て楽しみにしておりました映画版第2作目!
 オープニングもドラマ版とまったく変わらずギターのイントロからスタートした時からお~~って思って始まり、最後すべて観終わった後、前作よりも心温まり、共感もできるエピソードが続きちょっと本気で泣いてすごくいい人情ドラマを観させていただきました。そして出てくる料理も相変わらず美味しそうなものばかり(笑)

 今回も、「めしや」に集まるお客さんが中心の春夏秋冬の3つの心温まるオムニバスストーリー
 お通夜などで喪服姿のままひと段落して「めしや」に集まってきてごはんを食べている常連客の中
仕事はできるけどプライベートは喪服を着てストレス発散する女性の物語(頑張りすぎはいけません。人生いろいろありますなって共感できました。)
父を亡くして義母とそば屋を切り盛りしている母親とそれを手伝う息子の物語(俺は息子の気持ちすごいわかるぅ~って思いました。)
そして、息子と名乗る人物に頼まれ福岡から新幹線で上京してきたおばあちゃんの物語(おばあちゃん子の人ハンカチを持って観てください(泣))

 出演はTVシリーズメンバーに加え、前作の映画版から多部未華子さん、余貴美子さん。そして、今回ゲストとして池松壮亮さん、キムラ緑子さん、渡辺美佐子さん、佐藤浩市さんなどなど豪華メンバー
 池松さんとキムラさんはそば屋のエピソードでの親子役。このエピソードは親と子の考えがどっちも共感できて父親がいない家庭の人にとっては考えさせられるエピソードだし、お母さん役のキムラさんの演技にはぜひ注目してほしいです。酔っぱらうとよくしゃべるしこんな母親いるなぁって思っちゃいました。
 今回特に注目してほしいのは、福岡から上京してきたエピソードに出るおばあちゃん役の渡辺美佐子さん。はっきり言ってこれはジーンときました。このおばあちゃんの話を聞いたタクシーの運転手はどうもこのおばあちゃんはなんかおかしいぞと思い交番へ連れて行き、お巡りさんが「めしや」に連れてきて豚汁定食を食べてもらうのですが、食べた感想の博多弁はなんかいいなぁ~って思ったし、最初はカプセルホテルの宿泊したけど可哀そうだと思った常連客のみちるちゃん(多部未華子さん)が自分の部屋のしばらく泊まってくださいということになり、その時のおばあちゃんとみちるちゃんが親子に見えてきてなんかいいなぁって思っちゃいました。
 そして、このエピソードのクライマックスシーンは私久々に映画館で泣いてしまいました。おばあちゃん子だった人、要チェックです。

 この物語は「めしや」のマスターがメインではなく、めしやにくるお客さんがメインの物語。訳ありのお客さんだけれどもみんないい人でその交流で今回も幸せになり、観終わったあと心がほっとすること間違えなしです。
 ぜひ、ご覧あれ(#^.^#)

ぐっさん