劇場公開日 2016年7月23日

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「サメだ!ビーチだ!水着美女だ!」ロスト・バケーション 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サメだ!ビーチだ!水着美女だ!

2016年11月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

萌える

たかだか90分弱の短い尺の中に濃縮されたこのスリル!

話も設定も超分かり易い。
ビーチでサーフィン中、サメに襲われ、岩場に避難したヒロインのサバイバル。

岩場から砂浜までおよそ200メートル。そう遠くはない。
が、その間の海中の何処にサメが潜み、何処から襲撃してくるか分からない。
ヒロインは足に怪我をし、出血もおびただしい。
ご存知の通り、サメは血の匂いに超敏感。確か、数万倍に薄めた血の匂いも嗅ぎ分けられる。
海に入ったらその瞬間に感知される。
さらに、避難した岩場が満潮になると水没してしまう。
このワン・アイデア、ワン・シチュエーション、満潮までのタイムリミット、体力低下、なかなか姿を見せないサメ…全てが見事なまでの相乗効果を生み、最初から最後まで一時もハラハラドキドキとスリルと緊張感を途切れさせない。
サスペンス作品に手腕を奮うジャウマ・コレット・セラにまた一つ秀逸な作品が。
そして!本作のもう一つの見所、いや、最大の見所なのが…

ブレイク・ライヴリー!
最初の数分間だけ除けば、最後までずっと水着姿!(ラッシュガードは身に付けてるけど)
その抜群のスタイル、美貌、セクシーさ。
た・ま・ら・ん・ぜ…!!
彼女を見るだけでも金出してレンタルする価値あり!(笑)
勿論、ただ怯えているだけのヒロインじゃない。
医学生の設定なのでその知識を活用した応急処置、満身創痍になりながらもサメと戦うタフさ。
「アデライン、100年目の恋」のようなクラシカルな美しさもいいが、本作の体当たり熱演の強い美しさもまたいい。
もう一度。
ブレイク・ライヴリーが堪らんのである!

ビーチの美しさは特筆すべきもの。
冒頭数分間はノリのいい音楽やスローモーションでさながらサーフィンのPV。
こんな楽園のようなビーチが、恐怖の空間に一変するとは…!
一回目のダイブと、休憩を挟んでの二回目のダイブでは明らかに雰囲気もチェンジ。何と言うかこう、陽気がピンと張り詰めた空気に。
ヒロインの視点に近いカメラアングルも恐怖の臨場感倍増。
また、ビーチは知る人ぞ知る穴場的なスポット故、訪れる人も少ない。即ちそれは、助けも呼べない。
現状を打破しようと行動、彼女(とカモメちゃん)の運命は…!?

極上のスリル!極上の美女!
面白かった!
公開は今夏。
今夏のハリウッド映画には正直パッとするものが無かったが(強いて言えば「ジャングル・ブック」?)、もし劇場で見ていたら、今夏のハリウッド映画一番に挙げていた事だろう。

それにしても、
サメの居るビーチでのサバイバルと、トラと一緒のボートでの漂流。
どっちが究極のサバイバルかな?(笑)

近大