劇場公開日 2016年8月13日

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「【”人生で大切なのは、地位でも金でもない、家族の繋がりである”人生入れ替わりの素敵なハートウォーミングコメディ。】」ミス・ワイフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”人生で大切なのは、地位でも金でもない、家族の繋がりである”人生入れ替わりの素敵なハートウォーミングコメディ。】

2021年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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幸せ

ー イ・ヨヌ(オム・ジョンファ)は、幼き時に両親を失い、自力で他人の力を頼ることなくソウル大を卒業し、敏腕弁護士として過ごす日々。
 彼女が手掛ける案件は、低所得者層が住む地域の地上げ時期の前出しや、良いとこのボンボンが犯したレイプ事件を穏便に済ます事例など、報奨金は高いが、人間としては如何であろうか?というものが多い。
 そんな中、彼女は”天の采配ミス”により、交通事故で早逝する。
 だが、それは、天の瑕疵であった。
 現れたイ所長(キム・サンホ:、無茶苦茶合っている・・)が彼女に提示した条件とは・・。ー

◆感想

 ・それまで、セレブなお一人暮らしを満喫していたイ・ヨヌが、突然、妻子アリ、お金なしの主婦になるギャップが絶妙に可笑しい。
 ー が、夫ソンファン(ソン・スンホン)がイケメンで尚且つ、妻を深く愛する男であった事。
 そして、彼に求愛したのは、妻である自分であった事。(そりゃ、そうだろう!)
 且つ、彼が、妻に対する上司の侮蔑発言に対して、下した鉄拳。
 ”俺の女に何、言っているんだ!”
 そして、彼がイ・ヨヌと同じソウル大学を中退し、公務員になった理由が明らかになった時。
 ソウル大の法学部って、当時の日本で言えば東大、京大、東北大法学部に比肩する難関である。それを愛する女性に子供が出来たから“守らなければ”と中退して役所で働き始めた夫。
 男として立派である。ー

 ・徐々に庶民の奥様の暮らしに馴染みつつあったイ・ヨヌであったが、町会長の女性に切った啖呵の見事な事。
 ー 大変宜しい。水戸黄門のようである。印籠はないが・・。ー

 ・生意気な娘ハヌルが、憧れの先輩に非道な仕打ちを受けた後の学校側との面談シーン。
 ー イ・ヨヌが、且つて敏腕弁護士として提示した示談案件と同様の学校側の示談を決然として、拒否するシーン。
 トイレに中座し”私は、今まで何をやって来たのだ!”と深く悔悟する姿。
 そして、席に戻った時に言い放った言葉。
 ”此奴が、海外に行ってもどんな手を使ってでも、レイプ犯である事を周知してやる!”
 イ・ヨヌが真の母として発した言葉であろう。
 頼もし気に母を見る娘の姿。ー

<人生は金が全てではない。
 そして貧乏人で有っても人間として譲ってはいけない一線があるという事を鮮やかに切り取った作品である。
 コメディ要素を織り込みながら、とても大切な事を描き上げた作品である。>

・この作品は、このサイトのあるレビュアーの方から、勧められていたが、鑑賞出来ずにいた。
配信会社を変えたら、観る事が出来ました。
美紅さん、有難うございました。
多謝です。

NOBU
2021年11月14日

ミスワイフ以外の作品も出したのですが
こちらを観て頂きありがとうございます!オムジョンファの魅力溢れる作品となってます。上司の役で、僕の中のあいつに出演していた俳優も出ています。
共に笑って、最後はホロリとさせられる大変楽しいストーリーです。

美紅