劇場公開日 2017年4月7日

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「有り触れた有り難さ」LION ライオン 25年目のただいま uzi9mmさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5有り触れた有り難さ

2017年4月21日
iPhoneアプリから投稿

映画としては『スラムドッグ$ミリオネア』と『ルーム』のような印象を受けました。
あるいはそんな安易な発想で、実話を映画化したのだとしても、有り触れたことの有り難さを考えるには十分でした。
帰る家があって、家族がいて、教育を受けることができて、愛する人と愛し合うことができる。そんな当たり前の日常は、実はとても恵まれているのかも知れない。そう思いました。
ありきたりでどうでもいいような幸せを大事にしたいと思いました。
泣くまいとしていたのですが、実話映画お約束、最後の本人写真と映像で涙が出てしまいました。
遠い国の知らない人の話に共感できるワタシの心って美しい。単なる自己満足で、一粒の涙にはダイヤほどの価値もなく、泣いたところでインドの子供が救われるわけではありませんが、自己陶酔したい方は劇場へ。ハンカチと少しの想像力を持っていくと役に立つかも知れません。

uzi9mm