シング・ストリート　未来へのうたのレビュー・感想・評価

30分くらい、遅刻してしまい、最初の方は見逃したのですが…

途中からでも十分楽しめました。
最初から見たかった（笑）

ミュージックビデオを撮影する場面で、主人公の頭の中の理想が出てきて、現実にはならないけれど、ああ、こういうことを願っているんだなと、ジーンときてしまいました。

家族との関係、学校生活などなど、
思い出すようなところもあって、苦しくて、どんより空が曇ってるような学校生活と重ね合わせて見ました。

今、思えば、
ひたすら、歌を歌うか、ギター弾くか、ベース弾くか、ピアノ弾くかで、辛い時をやり過ごしてきたなあと思う。

あーんな風に、かっこよい曲やバンドをやる才能はゼロだったけど（笑）

辛い現実の一番の特効薬は音楽なのかなと思うような映画でした♪

配役も落ちこぼれのなかにも良いのがいるだろって感じで良かったね。曲もハマっていたし、学生バンドぽくて楽しかった。

失業した父親の都合で荒れた学校シング・ストリート高校に転校したいじめられっ子の物語。好きな女の子と知り合うため、引きこもりたちとバンドを組みます。
女の子は１つ年上の、すこし、不良っぽい美少女。モデルの夢を諦めて、悲しげなところがいい。
主人公は音楽に目覚めて、少しずつ自信を持ちます。登校時の衣装がどんどんかわり、英国のロッカーのよう。
引きこもりの兄との兄弟愛も良かった。
兄、姉と両親が罵り合っている声をロックでかき消し踊るシーンは好きです。
青春音楽映画の定番、最後のライブのシーンも最高にかっこいい。普通なら演奏後はなんとなく未来を感じさせるところが、そうでも無い演出は好きです。
今年、1位2位を争う映画でした。

想いを歌にするってイイね！青春って感じで良かった！

パーティー最後の曲をやっている時の主人公の顔が本当にいい表情で泣けてきた。あとお兄ちゃんもいいし実在するらしいエイモンもみんなみんな大好きだー♡♡また観に行きたいと思います！

色んな人の高評価?好評価?を先に見ちゃったから余計に,難癖を付ける形になる。 微妙な80年代に設定し,確かにまだ何も知らない&純粋なお子ちゃま達が、忽ちに技術も上がり,詩も曲もいとも簡単に作り上げちゃい、えっ?何でステージ? 何?ボートで2人で有り得ない恋路しちゃっているの?なんて夢も心も無いような見方をしちゃった。

転校先のワル悪高校でバンドを組んで、気になる女の子にアタックする。なんか、かわいいです。

お兄さんが、とってもいい。
でも、それ以外の家族は印象薄い。
バンドのメンバーやビデオカメラでMV撮影している所とか、中々イケてる。

まだ、この頃のアイルランドは離婚もできなかったらしいです。家族のその後が心配だけれど、主人公2人には幸せになってほしいな。

舞台は80年代のアイルランド。そこにあるのはどうしようもない日常と、あの娘と、ロックンロール。そして、それさえあれば少年は変われる。
80年代の音楽、ファッション、それから当時のアイルランドの澱んだ空気を、丁寧に再現してると感じた。そして、そこにしかないものが、きっとある。
落書きだらけの家の外壁とか。夕日を見つめる母の背中とか。たくさんのレコードと過ごす兄の目とか。愛しいな、と私は思う。

作中で彼らが作る曲が、その詞が、すきだ。
それから、主人公の兄のあの言葉も。
"Rock and roll is a risk."

begin againで本当にこの監督さんの作るミュージカル映画を好きになって、
とても期待値高かったんですがやっぱり期待通り、いやそれ以上でした！

前半はギャグ路線も多かったけど、中盤から徐々にセンチな場面もたくさんあって。最後らへん涙もろもろでした。
ジョンが結成するバンドのメンツもキャラ濃すぎだし、ラッフィーナは80年代の色香出しつつキュートだし、お兄ちゃんもいい味出してる！

劇中で1番印象的なシーンは、体育館でリハのシーンのyou stolen like you drive itを歌うシーン。
途中、理想のアメリカンハイスクール風の場面に切り替わるんだけど、少数派かもですが思わず涙（笑）
なんかこう、理想と違いすぎる現実で切なかったし、曲は良かったし。
ラッフィーナは現れて、ファッションも会場もアメリカンでラグジュアリーだし、天敵の校長先生はバク転してくれるし、別居中の両親は仲良く登場、って。
なんか切なかった〜！

その他も色々いい曲ありました！
絶対にbegin again に続いてDVD買います♡サントラは既に余韻残ってるうちにインポート版注文しました。

この監督に乞うご期待です！！

ほぼ初心者だけであんなに最初からうまくいくバンドなんて有り得ない！！
と思いながら見てしまった(笑)

エンディングは｢え？ここでおわり？｣となるあっけなさ！

でも曲はどれも最高だったし、役者さんもみんな魅力的だった。

ところどころで笑えるシーンもあってよかった。

最高！あと何回か観たいのに公開館少ないので地方シネコンでもやってほしいです！！！！お願いします！！！！

80年代、不景気極まりないダブリンの高校生が、ロンドンでキラキラ花開いてるブリティッシュムーブメントみたいなのに乗って好きな女の子に近づくためにバンドをやってMVつくってという青春映画。
横道世之介と同じく時代にずっぽりはまっているので関係ないところでも感涙。青春デンデケデケデケも思い出す。
たわいもないつちゃあたわいもない夢物語。しかも過去の。
けれど普遍的でいいね。母親の日向でワイン飲んでる人生、兄の人生、ロンドンから戻ってきちゃう好きな子を今度は自分がって、あんな風に連れ出したい、あれは夢だな。ラストカットの切れ味、あの顔でスッと切れるのは、E.T.のラストカットみたいで鉄板。美しい。

やっぱりジョンカーニーは最高の音楽映画を作ってくれる素敵な人ですね

どんどん上手くなっていく少年達と演奏する音楽が心地いい。
動機になっている恋ばなもなんかほのぼのしていて、いい時間がすごせました。
サントラ版のcd買ってしまった。
おすすめ。

ただの青春映画ではなかった。すべての兄弟に観て欲しいです。

音楽にハマって自分に目覚め成長していく姿がいじらしくて好ましい。学校や大人などの「権威」への反逆も青春らしくて健全。音楽にハマっていく動機がチョット不純と言えば不純だが、それも青春。
今の日本（映画）の青春は暴発か幼いかしかないが、この映画の青春は〜私の世代にとっては〜等身大に感じる。

傑作！今年ベスト級。
決してうまくなく、ツッコミどころも多いけど、とにかく大好きな一本になった。
若いときは色々つらいこともある。やりきれないこともある。でも若いんだからやればいい。前に進めばいいい。なんてったって音楽という最高の武器があるから！
なんて真っ当な青春映画だろう。
恥ずかしくたっていいのだ！誰にだってあるだろう、赤面する過去が。でもその時はそれが全てなんだ。対面を気にしする大人なんて嫌でもなるんだから、若いうちは力のかぎり青春を突っ走ればいいのだ！いやー、泣けた！感動だ！
仲間が出来てく過程も、曲が出来て感じも、バンドが徐々にうまくなってく感じも、80'sカルチャーのダサさも、海辺のシーンも、みんな好きだなあ。あのアニキもよかったなあ。
そして何と言っても曲がみんな秀逸だなあ。サントラ買っちゃうなあこれ。最高だ！

女の子にモテたいとかも含め、音楽活動の素晴らしさと、それによって彼らを取り巻く世界が変わっていく状況を誠実に描いていて、グレートな青春映画だな、と感じました。
初めての音合わせとか、曲作りとか、初めてのライブの前の準備とか、音楽活動がもたらす高揚感が本当に丁寧に描かれていて、感動しすぎてちょっと泣けるレベル。
ロック=希望という真実を高らかに謳いあげている感動的な映画でした。

主人公・コナーと兄貴の兄弟愛も心に残ります。兄貴はコナーよりもロックを信仰しており、ロックの預言者です。ロックの本質を突いた助言はもはや神託。確かに、カバーなんかよりもオリジナルの方がいいよね！
その一方で、自分を諦めている兄貴の鬱屈も悲しみを誘います。マリファナ止めたり最後は詞を書いて渡英するコナーに渡すなど後半は復活の兆しが見えるので、弟に夢を託さずにいつかは自分の人生を取り戻してほしいなとしみじみ思う次第です。

オリジナル曲も良かったし、ヒロインも魅力あったし、ギタリストはコステロ似だし(狙ってるだろうね)、いろいろ楽しい映画でした。

日本との文化差を感じたのはマネージャーの存在。日本のアマチュアバンドには専属マネージャー文化はほとんどないと思われます。マネージャー大事だよね。コナーがバンドをスムーズに組めたのもマネージャーの尽力あってこそだし、敵対していたいじめっ子のスキンズを仲間に加えるとか、すごく力を発揮してる。イギリスではストーンズの昔からマネージャー文化があるので、アイルランドでもバンド+マネージャーという組み合わせは自然なのかな。

あと、バラードがライブで嫌われるところも文化差かな？ロマンティックだしチルアウトだし、女子の多いライブではバラードがいいスパイスになるのかなと認識してたので結構ビックリしました。

サントラも素晴らしかった！
Drive it like you stole itは超名曲です！

主人公の鈍臭くてゆらゆらした冒頭の瞳が
ラストには頼もしく凛とした瞳に変化していてすごくグッときました

音楽、学校、彼女、家族、
この年頃特有の縛りだったりもやもやだったり悶々とする複雑な感情はすごく共感する部分があった。
そんな感情を音楽にしていく場面も素敵だった

バンドなんてした事ないけどただただ、バンドっていいなぁと思いました(笑)

監督の作品はどれも音楽が本当にすてき。例に漏れず今作も。
洋楽は全然聞かないけど、どの音楽も本当に好きです。
音楽と映像のマッチ具合、かっこよさも毎度毎度素敵すぎです。

この映画のラストの方、本当に最高だったなあ。ちょっとウルっとしました。
若者の未来への不安と期待、希望。すてきでした。
これを私も高校生の時に観たらシビれただろうな。