劇場公開日 2017年3月4日

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「監督の舞台挨拶とともに」しゃぼん玉 ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5監督の舞台挨拶とともに

2017年4月1日
iPhoneアプリから投稿

宮崎県のとある山村。
何でもない景色がとても貴重なものに思えました。
最後まで静かに時間が流れていきます。
だからとても細やかな心情描写にしっかり寄り添うことができる映画でした。
自分でも驚いているのですが、映画を観終わり、こうやって携帯を握っている今だって胸がぎゅと締めつけられています。
なかなかないことです。
優しさに飢えていたのかな。
心を掴まれました。

林遣都くんの告白を聞き受ける市原悦子さんの無言の名演技に、ひたすら感動しました。
映画上映後に、監督の舞台挨拶で判明したことですが、主人公が椎葉村で居候になったのは、わずか20日弱とのこと。
人々の生活の営みによって、少しずつ変化していく主人公。
贖罪の道を選びました。

余韻を残すエンディングになっています。
椎葉村のあの家に明かりが灯っていました。
そこにスマはいるのか?
この話はネタバレになるので控えておきます。

公開終了までに見ることができて本当によかった。

ハクタカ