追憶のレビュー・感想・評価

美しい富山の海景色。悲しい過去と罪の意識、贖罪と幸福の追求。俳優陣の素晴らしい演技は、そんな重々しいテーマをよく表現している。

しかしながら、そんな素晴らしい俳優陣の中においても演技力に差が大きく…、滑稽さすら感じたのは私だけだろうか。それが演出によるものなのか、俳優の表現方法なのかは不明だが、映画というより舞台演技になってる俳優さんもいた。
(そもそも25年経つと、安藤サクラより岡田准一の方が年上に見えることは触れてはいけないのだろうか…。)
また、「ゆきわりそう」跡や夕陽のシーンなど、映像の合成があまりにも不自然ではなかろうか。過去と現在をつなぐというイメージとしても重要なシーンなはずだが…。
そして、事件の真相や、とある秘密などについて…偶然が重なりすぎてやしないだろうか。観ている方としては、置いてけぼりをくらったような終盤だった。

期待度が高かっただけに、やや残念。

殺人の犯人は女房と従業員だった。
啓太の妻は罪をかぶって囚人となった時に生まれた。
父親はみんなで殺したチンピラの男だった。

日本海。
綺麗だけど、淡く儚くて、悲しい。

この映画に出てくる人はみんな過去に何かを抱えていて、その灰色な感じが風景とマッチしてる。

俳優さんの顔がアップで映されることが多くて、表情に心奪われる。
特に病院のシーンで、小栗旬が、それまでは岡田君との男と男の会話から、生まれたと聞いて涙して一気に父親の顔になるところ。
安藤サクラさんも、ラストで虚ろな目線の中に、何か強いものを見ている感じがすごくいい。
ストーリーを削ぎすぎと言われてるけど、ちょうどいいとおもいました。
派手な作品ではないけれど、見て損はない作品。
サスペンスを期待してはだめ。
生い立ちの闇については、早い段階で大体想像ついてしまったので、そこだけマイナス1。

3人の25年もの過去をもうちょっと詳しく描ければなと思うけど本編の尺上やむおえなかったかなと思った

にしても真犯人が奥さんの保険金目当てでの殺人って世の中が怖くなるわ

「追憶」鑑賞。

＊概要＊
刑事・容疑者・被害者として再会した幼なじみ3人が、封印してきた過去と向き合う様子を描いたヒューマンサスペンス。

＊主演＊
岡田准一、小栗旬、柄本佑

＊感想＊
降旗監督の作品は初めてです。主演が岡田准一、小栗旬という事もあり、内容がヒューマンサスペンスと知り、だいぶ前から気になっていました。
冒頭からソプラノのBGMが鳴り響き、映像も綺麗すぎて睡魔が襲ってきましたw
現在と過去を織り混ぜながら進行していきますが、そんなに複雑ではないのが良かった。でも、やや説明不足が多かったかな。
岡田准一が演じる刑事の四方篤。とにかく全然笑わないし、無愛想。常にぶちギレてる感じw
まぁ～無理もないです、あんな過去があったのですから。。説明が欲しかったのは、長澤まさみとの関係。夫婦だと分かるのですけど、どうして長澤まさみは、泣きながらベビー服をタンスの中から放り出したのかよく分からなかった。子供が出来ないってこと？(^^;
あと、喫茶店で働く安藤サクラとヤクザとの関係。元カレ？　あと、吉岡秀隆との関係もイマイチ解らない。店員と店員ってこと？(^^;
他にも疑問はありますが省きますw
ちょっと、、観客に委ねすぎじゃない？(笑)

ちなみに悟を殺した犯人については、自分はすぐに解りました。犯人の正体は意外性もなく、そんなに驚きませんでしたw

キャストがとても豪華ですけど、やや説明不足の描写が目立ってて話の半分が頭に入ってこなかった。

残念ながら、自分には合いませんでしたw

ごめんなさい、降旗監督…。

幼き日の過酷な体験が、現在の殺人事件と交差する。
最後は、幼なじみが殺されたのは辛いけどハッピーな終りかたで良かったです。
富山と石川でのロケもすばらしい。
また、岡田さんの作品を次に見てみたいです。

シリアスなドラマなのに偶然と意外性に寄りすぎ。だから登場人物の言動に必然が感じられない

冒頭で主人公三人の少年時代の罪がいきなり明かされるが、もう少し謎めかして、引っ張っても良かったのでは？それに主人公達、十字架背負ってる感じ薄かったな。肝心な秘密は、なんとなくわかってしまうし。でも木村大作の富山愛を感じる美しい風景、映像は良かった。あっさりし過ぎでもう終わったの？という感じ。

約1時間半の中にストーリーを詰め込み削ぎ落とせるだけ
削ぎ落した感じで、もう少し肉付けした方が
泣ける気がした。

肉付けがなかったので、モヤっとした部分があって、
ネットで原作を読み、ようやく腑に落ちて大分スッキリした。

あと30分足して内容を豊かにしていれば、もう一つ星が増えたと思う。

しかし、安藤サクラさんの演技は素晴らしかった。
昔と今のギャップの演技をこれだけ出来る人はなかなかいないと思う。
柄本佑さんとの夫婦共演シーンもあり、レアかもしれない。

とにかくメインの3人、そして脇を固める
女優、刑事の先輩、母親、妹、DVの人
みんな演技が凄まじくて圧倒されました。

特に安藤サクラさん、凄いです。
最後のシーン岡田さんとともに泣いていました。

また、子供がまり…皮肉な運命

一番可哀想なのは家族のために頭を下げてお金を借りに来たのにその家族に殺されてしまう悟。あの奥さんは自分のことしか考えてないですね、最低
娘よ、よく言ってくれた！（闇に葬られなくてよかった