劇場公開日 2017年4月22日

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「ちょっと色々詰め込みすぎか。感動を呼ぶ高校生棋士の成長。」3月のライオン 後編 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ちょっと色々詰め込みすぎか。感動を呼ぶ高校生棋士の成長。

2017年6月15日
PCから投稿

泣ける

知的

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:居場所がなかった高校生棋士の主人公が、様々な人々との出逢いを通して、人間的にも少しずつ成長していく姿が印象深い。
否:人間関係の色々な問題を、少し詰め込みすぎな感がある。将棋のシーンも前半よりかなり少ないので、人によってはやや物足りないかも。前編の知識も必須。

 前編は棋士として、強者揃いのライバル達との戦いに挑む主人公の姿がメインでしたが、後編はどちらかというと、そんな主人公・桐山零の人間的な成長がメインに描かれるのが印象的です。
 勝負の世界の機微は勿論のこと、イジメや家族の問題等、少々詰め込みすぎな感もありますが、零とそのよき理解者である川本3姉妹との心の交流が、思わずジンと来ます。イジめられていた友人を助けてイジメに遭うようになったひなたを、祖父が
「よくやった!!」
と誉めるシーンが感動的でした。
 将棋ファンにはやや物足りないかもしれませんが、青春溢れる人間ドラマを是非ご覧になってみてください。

映画コーディネーター・門倉カド