劇場公開日 2018年3月16日

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「奇跡の着地!とんでもないファミリームービー」リメンバー・ミー 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0奇跡の着地!とんでもないファミリームービー

2020年12月29日
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泣ける

笑える

幸せ

「押しつけがましい家族愛」にツバ吐く人(=私)の気持ちも、
「音楽の力を信じよう!」に中指を立てる人(=これも私w)の気持ちも、
ちゃんとすくい取って、さらに、誰もが納得するハッピーエンドを導き出したとんでもないファミリームービー。

美しく、楽しく、鮮やかに、
音楽と愛が持つ両面性(人を幸せにもするし不幸にもする)を、善も悪も持ち合わせたコミカルなキャラクターたちが描き出してゆく。
しかも、笑えるし泣ける。観客が広く楽しめるエンターテイメントとして成立しているから。

なんだこれ!なんだこれ!?こんな映画観たことない。

極めつけ(ちょいネタバレ)。

「条件なしで許す」に震えた。映画的には、あのシーンで「音楽を続けて!」と言い切った方が強い。
でも、少年ミゲルがこの先、どんな道を歩いていくのかわからない。だから、家族(先祖)は彼の将来を縛らない。
やるなぁ・・・と唸った。

ただ、一回くらい、ギター壊したおばあちゃんがちゃんとミゲルに謝るシーンは欲しかったな。
ただの独善的な祖母じゃないって、しみじみ伝わってきたから。

雨丘もびり