レディ・プレイヤー1のレビュー・感想・評価
全150件中、21~40件目を表示
大迫力の映像を活かしきれてなかったかな。。
e-スポーツが市民権を得てきたり、VR技術が急速に発達したり、FF14のようなゲームの中でなんでもできるようなサービスの提供されたり、などを最近の状況を見ていると、この作品のような世界観は全く異次元の話ではないし、もしかすると、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。
作品の印象としては、なんでもありハチャメチャなレースゲーム、架空のキャラクターたちが入り乱れるウォーゲーム、オアシスの謎に迫るアドベンチャーゲーム、いろんな要素あって良かった!だけれけど、逆に詰め込みすぎて中途半端な印象が拭えなかったですね。レースゲーム、ウォーゲームのCG映像の迫力、クオリティがエゲツなかったから、思い切ってもっとそういうド迫力で魅せるシーンをたくさんツッコめばもっとおもしろかった気がする。レースゲームをひと目見たとき、「こんな映像が続くのかー!!」とテンション上がってたのに、急に謎解きモードになってしまって残念だったので、余計に感じました。バーチャルで考える、資料調べる、議論するシーン見せられても、イマイチ盛り上がらないですよね。
最後のハリデーのメッセージも今の時代を生きる僕たちにはあまり心打ちませんよね。「現実世界が大事。それだけがリアルだから。」そんなことは、大半の人がまだ忘れてないですよね。監督なりのバーチャルを生きる人が増えていく現代社会への警鐘なのかな。もしかすると、20年30年後の人たちにはズッシリ響く物語なのかもしれませんね。
新しい‼️
ざっくり言えば、サマーウォーズ。
システムの暴走ではなく、人間同士の争いってところは違うけども。
映像は殆どCGが使われている。オアシスというネットゲームの中でアバターが活躍するので、リアルな映像は全体の2割りくらい。
時代は2045年の設定なんだけど、ガンダム、メカゴジラ、AKIRAのバイク、春麗など、人気キャラが登場して、この時代にも褪せることないのだろうか?
また、ダンスミュージックもかなり古い選曲。この時代にこんな曲が好まれるのかな?と疑問に感じた。
でも、VRが普及しITが発達したらこんな世界になるかもなぁと、想像できた。
映像はとにかく素晴らしい。
もはや、リアルな人は要らないんじゃないかとすら思えるほどに。
ストーリーは、下記の通り。
オアシス開発者は亡くなる前にオアシス内にエッグを残した。このエッグを手にした者にオアシスを相続するという。金額にすると、5000億ドル。だから世界中のプレイヤーがエッグを目当てに夢中にplayする。だが、なかなか見つからない。
(これは、漫画ONE PIECEのゴールDロジャーが処刑されたときに似ている。)
額が額なだけに、個人プレイヤーだけでなく、企業レベルでこのエッグ探しを行っている。このうちのある企業がエッグ欲しさにやり放題で、人の命まで奪っている。
主人公はオアシスプレイヤーで、オアシス内で仲間がいる。実際に会ったことはない。
また、主人公はオアシス内のプレイヤーに恋に落ちる。その後、主人公はそのプレイヤーに出会うと顔に大きな染み(アザ?)のある子(アザはあるけど、普通に美形)だったが、そんなの問題ないと、結局映画の中で結ばれる。
エッグを手にするには3つの鍵が必要。それぞれ謎解きになっているので、鍵を入手するには謎を解かなければいけないが、誰も解けない。
主人公はパッと謎の答えに気付いて1つ目の鍵を入手してしまう。これにより、それまで誰一人名前の載っていなかったランキング表に、主人公の名前(アバター名)が表示されると、主人公は世界中からヒーロー扱いされもてはやされる。
一方、エッグ探しに参戦している企業は、自分達より早く鍵を見付けられてしまったので、株価が下落してしまったようだ。
そして、主人公たちは次の謎を解き、2つ目、3つ目の鍵を手にする。ここから、次にどんなことが起きるかと敵味方関係なくワクワクしている。
(HUNTER x HUNTERのグリードアイランド編に似ている。最後、カードが集まったときに、次に何が起こるのかと)
結果、相続はするが独占はしなかった。
スピルバーグが作ったんだよ!
20年前なら「なら当然」って思ったけど、今は違うよね。やっぱり、スピルバーグはすごいんだな、って再認識。
自分にとっては、バックトゥザフューチャーと同等のエンタメ。デート映画。
わかりやすい敵がいて、山あり谷あり、映像美あり、恋愛あり、謎解きあり、スカッと爽快。
不思議な感覚になるところが2つ。
①VR内のアバターが、OASIS製作者のリアル映像を閲覧する、立場が逆転しているところ
②VR内のアバターとOASIS製作者が直接話をするが、製作者側がデータで、消えてしまうところ
現実世界とVR世界を行ったり来たりするのは、少しMatrixぽい。
ガンダムもAKIRAのバイクも、いろいろ出てくる。
VR世界で買うものが、現実世界にお届けされるの、面白かった。
ガンダムの登場シーン良い
オチの部分で「あなたはアバターなの?」と聞くと、ジェームズ・ハリデーはなんとも言えない表情で返す。
意識をAIにダウンロードした「人間」なのか、ジェームズ・ハリデーを学習しきったAIがジェームズ・ハリデーになった「AI」のか、どちらもあり得る未来を示唆するところ、スピルバーグ映画っぽい。随所に見られる「数字」もただの羅列ではなく、意味を持っている気がする。
一つの映画にこれだけいろんな映画やゲームの登場人物が出てこられるのは、スピルバーグという人物だからこそではないだろうか。自分のネーブバリューをこういう風に利用して映画を盛上げてくれると見てる方も嬉しい。
レディプレイヤー1
日本のキャラクター多くて面白かった。
「シャイニング」の館とか出ておぉ!ってなった!
他にも小ネタがめちゃくちゃ多そうだけど全部分からんだろうな。
現実世界とオアシス世界を同時に進行させて行くのがいいと思います!
何故?
世界観がとてもいいと思う。
でも、一つだけ疑問に残る。
それは映画の最後、主人公がイースター・エッグを取って、感動するシーンで拳銃を持っている敵が、何故無防備な主人公を打たなかったのか?
見終わった後にそれだけが残り、とてもモヤモヤしています。誰か教えてください。
世界観は面白いが
71歳の監督がVRの世界を描くというのは面白いし、その中でも善悪があると言う点は興味深かった。今現在も相当な努力や勉強をされているのだろうと思う。
しかし、いまいちこの物語で何を伝えたかったのかが分からない。ゲームの創始者はゲームエンドを望んでいたものの、主人公はゲームを終わらせずに続けてしまう。このままVRの世界が存在し続ければ、人間は堕落してしまうと思った。未来の話であるにもかかわらず、生活環境が良くなっていない点からもVRの世界に逃げ込んだ人間の怠惰が窺えるであろう。暗に警鐘を鳴らしているのか、それとも、ただVRの世界を描きたいから描いているのか。どちらが監督の真意なのかを知りたい。
オタクの愛と勇気が世界を変える
"レディ・プレイヤー" シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(字幕)。
原作(ゲーム・ウォーズ)は未読。
これぞ、オタクが精魂込めてつくり上げた、オタク文化への愛が溢れんばかりに詰まった、まさにオタクによるオタクのための映画と言えるのではないでしょうか!
映画館で観られなかったことが悔やまれます。今やオタクの購買意欲が経済を支えていると言っても過言では無い。
そんなオタクの底力を知る上で、本作はゼッタイに外せない一本です。オタクだって、世界を救えるんだ。
スティーブン・スピルバーグ監督は、やっぱり偉大なクリエイターだな、と…。もう大分お歳なのに(失礼しました)、こんな若々しいテンションの映画を撮れるだなんて…
CG処理に掛かる時間を利用して、全く毛色の違う「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」という社会派映画を撮影してしまうと云う凄まじきバイタリティー。さすが巨匠!
ふんだんに盛り込まれたオタクの琴線に触れる小ネタ。ボーイ・ミーツ・ガールな王道ストーリー。VR空間を舞台にした息も吐かせぬアクションと大胆不敵な映像革命。…
どれを取っても、映画の楽しさに満ち溢れていました!
最初から最後まで無条件にたぎりまくりました。
スピルバーグ作品ならではな子供視点の描写が本作の魅力のひとつだなと思いました。エイチのゲーム内での工房は一種の秘密基地でしたし、大人の汚い陰謀に巻き込まれ、仲間たちと力を合わせて立ち向かう姿はどこかしら「E.T.」のエリオットたちと重なるところがありました。仮想空間内での交流を通して、現実世界でも苦難を共にし、真の友情で結ばれていく様は、今の時代を象徴しているような印象を受けました。
オアシスで遊びたい。デロリアンと金田のバイクのレースが観られるなんてすごいことだし、コングに「ジュラシック・パーク」のティラノサウルス・レックス、アイアン・ジャイアントまで。まさにオタクのおもちゃ箱。
さらに、ガンダムとメカゴジラ(権利関係の問題か、残念ながらオリジナルデザインでの登場。原作小説では機龍だそうな)と云う男の子なら興奮必至であろう夢の対決カード!
「俺はガンダムで行く」は名ゼリフに認定!
生き辛い現実から逃避するためにつくった仮想現実が、逆に現実の良さを実感させられるキッカケとなりました。どれだけしんどくても悲しくても、頑張って現実を生きよう。
あぁ。なんて素敵で贅沢な映画なんだ!
[以降の鑑賞記録]
2020/07/03:金曜ロードSHOW!
※修正(2024/04/09)
オタクにとっての理想を可視化させたような世界。少しサマーウォーズの...
オタクにとっての理想を可視化させたような世界。少しサマーウォーズの影響も感じたが、もともとサマーウォーズ自体も何かの影響だからそこまで気にしなくていいのかも。
内容は王道だけど、権利関係をあそこまで通したのもスゴイし、3Dで見てみたかった。迫力があっただろうな。
オタク度チェック
楽しい映画体験でした。
ペンタゴンペーパーと同時期にこれも撮ってたとは…やはり恐るべしスピルバーグ…
メカゴジラ対ガンダム対アイアンジャイアントの足元でデロリアンが疾走する…
単純にスピルバーグでないと成し得なかっただろうライセンス的驚きの溢れる競演…
取りあえず、ずっと観ようと思いつつ観てなかったアイアンジャイアント、ちゃんと観ようと思いました。
シャイニングは…みててよかった…
画面の情報量が多くて、一度の鑑賞だと見逃し多々なんだろうなあ。ゲームやアニメ、特撮に興味ない人でも…面白いのかな…?何だかどれだけ楽しめるか、自分のオタク度をチェックされてるみたいなタイプの映画でした。。
あと、オンラインゲームやってるか、やったことないかで捉え方変わるだろうなあ…と。
ポップカルチャーのお祭り映画ですが…
とにかく様々なゲーム、映画、漫画のキャラが山程出てきます。
世代的に懐かしいものもあるので30代以上の人でないとわからないと思われるものも多数。
そういったお祭りは非常に楽しいです!
ですがそれ以外はかなり残念な出来。
仮想現実がメインの舞台なので、役者はあまり出てこず、大体CGが喋ります。
重要なシーンもCGが多いので感情移入が非常に難しい。
もっと言えば造形も海外感があってより物語に入れません。
試練についても、第一の試練が逆走するだけでクリアできるのに5年間クリアされないなんて有り得ないでしょう。
しかもすぐに他の人に答えバレちゃうという。
そもそも試練がただのハリデーカルトクイズになってるのが…。
VRの仕組みも??がいっぱい。
ゴーグルしてても現実世界の人と普通に会話してたり、ゴーグルつけたままその辺ウロウロしてたり…。
IOIもこんなポンコツな会社ありますか?
5年やって成果なし、セキュリティはめっちゃ杜撰(パスワードを付箋でメモって…)、社長も部下も無能、追跡するのに車もない。
この会社で一番有能なのは間違いなくドローンです。
最後に一番疑問なのが仮想もいいけど現実もね、みたいなノリで終わらせていいのかということ。
火木を休みにして根本的な解決に全くなっていないのです。
現実の貧困、孤独を解決しないままに仮想を制限し、主人公は金もパートナーも持っているというのはどう考えてもおかしい。
お祭りにケチをつけるのは野暮と分かっていてもスルーしきれない点が多すぎました。
ハチャメチャ今ドキエンタメ!
ちょこちょこと細かい設定に振り回されるものの、基本はシンプルな近未来、ゲームに迷い込んじゃってさぁ大変!なお話。
映像美もさることながら、往年のキャラクターたちの大円団でワクワクしっぱなしになれます。
まあ面白いけど…
良かった点
・キャスティング
キャスティングが絶妙。イケメン過ぎもなく美人過ぎもなくホントにそこらへんのオタク感があって素晴らしい。タイ・シェリダンはホントに絶妙。唯一無二の俳優だと思う。
・キャラクター大集合
みんなが言ってることなので割愛。
・オープニング
オープニングからレースまでがピーク。そこで持ってかれる。特にレースは色々起こりすぎて訳わからないがそれが最高に良い
・洗濯機の上のベット
ガタガタ震えながら恋心に浸る主人公笑
・ハリデー
こうゆう天才ホントにいそう。佇まいが最高。演技が素晴らしい
・ホイホイカプセルシステム
やってみたい。
・ギアのパスワードは紙にメモ
笑った→伏線になってる
・シャイニング
未来の映画鑑賞は映画の中に入って体験できるのか。凄い。
・呼びかけ後に無限に沸くアバター達
多すぎる笑
悪かったところ
・レースの逆走
ヒントが直接すぎ。先に誰かしら見つけるはずでしょうに。5年解かれない解決策がコレかい。
・主人公が他人とは組まないって話
明確な理由なし。しかもあっさり組んでる
・叔母とその彼氏
必死に警告したにも関わらず、死んでも特に感傷に浸らずあっさり
・都合良く主人公達がスムーズに鍵ゲット
なんの苦労もない
・ルールが分からない
なぜガンダムは30秒しか変身できないのか?
なぜ1プレイヤーでしかないエイチが修理屋をやれるのか。
なぜ強制労働が規制されてないのか
・ダイトウはなぜ参戦しなかったのか
ある程度貢献してからガンダムに変身しろや
・経営権にサインしなかったのに結局、自分のものにしちゃうんかい。。
当然普及点は超えるだろうが、見終わった後は子供向けだなーと感じる。だけど出て来るのはある程度年齢を重ねた人が喜ぶようなキャラばっか。さらにオタクが好きそうな要素だらけなのに結局最後はそれを制限させてリア充エンド。誰向けに作ったのか謎だった。
書き留め(最高)
レディ・プレイヤー1 感想
(データ飛んでも見れるようにしとく為のメモ的にレビュー機能使います。なので文章はまとめてないです。)
最高でした!
シング・ストリート級に心に残る作品だった。ほとんど期待せずフラットな気持ちで見たら意外なほど引き込まれた。これほど、あらゆる「作品」に対する熱意やリスペクトを作品化・映像化・物語化した映画だとは思わなかった。実際にある作品をそのまま写すというこの映画ならではの作り方は、そのリスペクト精神を表すのにうってつけのテーマだと思う。
この作品の良さを上手く言葉に表せない。けどその理由は。
フィクションが現実に何をもたらすのか、見た人に何を思わせるのか、という事自体の大事さ・大切性を訴えてるから凄く響くし好きな作品。
作品を見た人に「◯◯が大事だよ」、とか具体的に言葉に表して考えさせられる映画はあるけど、「作品を見て実際に現実に考える事」の大切さという概念をテーマにした作品だから、言葉にできない映画なんだと思う。だし、そのリスペクトの大切さがよくわかるから好きな映画です。
スタックに住むの怖そう(笑)
開始してすぐにオアシスの中に入って世界観を見せるスピードの良さ。
色々なオタク要素が詰め込まれてて愛に溢れた作品だったけど、大事なのはその上の視点から作られる、現実とフィクションとの関係性を語ってる部分こそが、メインテーマ。実際に現実にある作品をそのまま映像として見せてるから観てる側の盛り上がりが加熱するけど、まさにその先にある、それを使って作られたこいうい作品自体、何が大切かを考えさせる映画だった。
大事なのは現実。現実じゃなきゃ美味い飯は食えない。こういう事。
何を持ってこの世界を彩るか。自分でどう彩るのか。フィクションの映画を見て、実際にこの世界を生きる自分達はどうするのか。
この映画の感想が上手く言葉にならないのは、言葉にできない感覚を共有させる、まさに映像で伝える映画というメディアの特性を最大限に活かした作品だったからだと思う。あと語彙と文章力が足りないせい(笑)
ハラデーの「このゲームを遊んでくれて、心からありがとう。」というセリフは、“作品”を作る全ての者の言葉だと思う。遊んでくれて、見てくれて、聴いてくれて、ありがとう。本当にわかる。その気持ちが。
ダイトウの「俺はガンダムで行く。」は「アムロ、行きます!」が外国じゃ変に伝わってるせいかな?翻訳ソフト使ったら変な日本語になるような、あの感じなのかな。笑 わかんないけど。
現実世界の描写も良かった。街中でゴーグル付けて変な動きしてる人達の可笑しさ、かなり滑稽で笑えました。それを訝しげに見るサラリーマンも良かった。
ってか危ないだろ!外でゴーグル付けたままって!
案内人が実はモローというとっておき。しかもハラデーの後悔はキーラではなくあなただ、という、良い人たちには救いがあるエンドもハリウッドっぽくてそれはやっぱり気持ちが良い。
仮想世界で戦いつつ、現実世界でも狙われる構成はやっぱりマトリックス連想した。あれほどの危機感は無いけど、ドローンで追ったり現実は見劣りする感じがちょうど良かった。
徴収センターで強制労働させられる人に付けられるVR装置。自分から外す事が出来ないという事をサマンサが知るあのシーンの恐怖感は半端じゃ無い。あそこだけ物凄くホラー。
確かに楽しいけど
確かに楽しい。VRの画面と実世界を行ったり来たり。懐かしのキャラクターも出てきて活躍したり。
でもそれだけだ。ガンダムたいして強くないし、アイアンジャイアントより弱そうだし、メカゴジラも出ているが。
そう、それだけナ気がする。
多分スピルバーグへの思い入れや、他にも色々出てきたであろうキャラクターの種類など諸々の要件はあるだろうが。
俺にとってはそのくらいだったということ。
それと、実世界でのドローンを使った殺害が映画の雰囲気にそぐわないと感じた。
オタクに優しいもので溢れた二時間半
あなたがもしオタクなら、特に好きなものについてよく早口で人にまくしたてて呆れられるようなオタクなら、この世に生きづらさを感じるようなオタクなら、絶対この映画を見たほうがいい。
この映画は人間にとって、特にオタクにとって気持ちの良いものの詰め合わせキットみたいなものだ。
美しい映像、童貞を導く美人ヲタヒロイン。美醜や学歴ではなく、サブカル知識やゲームセンスが問われる社会。
無能でオタク的粋を分かってないが故に敗れるインテリ敵やく。分かりやすい善悪構図。
観客が不快になりそうなもの、例えば努力や挫折、裏切り、仕事や学校、家庭などは殆ど排除されている。唯一出てくる不快要素である口うるさい家族なんぞは途中で小気味よく爆破される程だ。
量産型のラノベを思わせるような都合のいいストーリーにもかかわらず、美しい映像とセンスのいい演出、そして何より絶え間なく挿入される小ネタによって、それが鼻につくことなく作品を楽しむ事ができる。快感だけが押し寄せる二時間半はまるで質のいいワインを飲み干したときのような気持ちのいい酩酊感を私に感じさせた。本当に見て良かった映画だった。
全150件中、21~40件目を表示