劇場公開日 2018年4月20日

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「オタク大歓喜の何でもありVRバトルアクション」レディ・プレイヤー1 といぼさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5オタク大歓喜の何でもありVRバトルアクション

2021年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ファンタジーやSFのようなオンライン世界に没入して悪と戦う作品は、「ソードアートオンライン」とか「コレクターユイ」とか「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」とか、日本のサブカルでは枚挙に暇がない人気ジャンルです。

そんな人気ジャンルにハリウッドの大監督、スティーヴン・スピルバーグ監督が殴り込んできたのが本作『レディ・プレイヤー1』です。

批判を恐れず言わせてもらうならば、「これ嫌いなオタクいないでしょ」っていう大興奮の映画でした。私も当然好きです。サブカルオタクならば分かるようなパロディが随所にちりばめているのが最高に面白くてクレイジーです。ライセンス取得が死ぬほど大変そう。

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貧富の差が拡大した2045年。辛い現実を忘れて理想の生活が送ることができるVR空間「Oasis(オアシス)」に世界中の人々は魅了されていた。貧民街で暮らす少年のウェイド・ワッツ(タイ・シェリダン)もまた、「パーシヴァル」という名前でオアシスに生きる人間だった。そんなある日、オアシスの開発者である大富豪ジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)が死去し、彼の遺した「オアシスに隠された3つの謎を解き明かした者にオアシスの運営権を譲渡する」というメッセージが世界中に発信された。世界中のプレイヤーたちが謎の解明に躍起になっている中、ウェイドも仲間と共に謎の解明に動き出すのだった…。
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「オアシスでは自分の好きな姿かたちにアバターを作成できる」という設定があります。「有名なキャラクターになってみたい」という人が現れるのも当然といえば当然なんですけど、実在するキャラクターの格好をしたプレイヤーがたくさん登場するんですね。私が見つけただけでも『トゥームレイダー』のララとか、アメコミで有名なハーレイクインなんかもいましたね。多分、たくさんのキャラクターが登場するシーンとかで一時停止しながら探せば山ほど出てくると思います。これは本当に凄い。ライセンス契約作業と契約金がとんでもないことになってそう。というか絶対とんでもないことになってる。

更に、VR世界を舞台にしており、映像のほとんどがCG。しかも登場するセットや小道具もかなりしっかり作りこまれてて、これにもめちゃくちゃ手間とお金が掛かってそう。というか絶対掛かってる。

自身もオタクであるハリウッドの有名監督が大資本を投じて作ったオタク趣味全開の作品が、オタクにウケない訳がない。このレビューを書いている私自身も幼少期から漫画やアニメに慣れ親しんできたアラサーオタクですので、この作品はぶっ刺さりましたね。

といぼ:レビューが長い人