はじまりはヒップホップのレビュー・感想・評価

おおいに笑えて泣ける映画かと勝手に思って見たら、時々クスクス笑う以上に、ホロリとさせられた。
ドキュメンタリーだから、お年寄りの若かりし頃の姿や生き方などが実生活を通して見えた。
ヒップホップダンス、ちゃんと覚えてやり遂げて、私にも出来るかしら？正直自信ないなぁ。
大舞台での緊張感など想像するだけで頭白くなりそう。
人生の大先輩たち、体力や持病などは致し方ないけど、そうではない部分などは年齢に縛られていない感が凄い。なんかあっぱれっ！て感じ。
そしてお年寄り達を引っ張って行ったリーダーの彼女の、お年寄り達に対する気持ちや、接し方がとてもステキでした。

「お年寄りがヒップホップダンスにチェレンジすることが凄い」みたいな感じになっていましたが、「年寄頑張る系」は良くある話なのでとくに評価に値しない。それよりも、ほぼダンス未経験の振付師が一人で30人ほどのお年寄りをまとめていることのほうが凄い。

ドキュメンタリーとしては目新しさはないけど、お年寄りたちがヒップホップを通じて若者達と交流するという事実がなんとも嬉しくハッピー。
作品としてはたんたんと事実を重ねてるけど資金集めやこれを実現させたリーダーの苦労は大変なものだと思った。
けど、目標がある、やることがある、認めてくれる人がいる、ということがいかに大切なことか。
笑って泣けて、元気がもらえるドキュメンタリーでした？