劇場公開日 2017年2月18日

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「男やもめに蛆がわく」雨の日は会えない、晴れた日は君を想う きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5男やもめに蛆がわく

2019年7月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

男に再生なし。

いろいろ別れはあるけれど、時を経て振り返ってみるうちに寂しさ、恋しさ、愛情、感謝・・を思い起こして美しき思い出にグッとくる
・・ってのは男の典型的なセンチメンタリズム。
「男やもめに蛆がわく」とは洋の東西を問わず真実なのだろう。

「破壊と再生」と好評するレビューが多いけれど、僕は正反対の感想を持ちました、即ち男とは徹頭徹尾再生能力なき存在。過去を引きずる生物、
だということ。

エンディングでさめざめと泣く男と義父の姿。あのあと再生とかあり?

監督は「壊せば壊すほど実は何も壊せていないデイビス」を嘲いながら哀れみを込めて男という性を描いたのではないかなー?

例えば離婚した女性がこの映画を観たら反吐を吐きこそすれ感動はしないでしょうね。
生身の妻はほとんど登場せず、男の独り言のみだし(笑)

そして、
原題は「破壊」ですが、あの破壊行為は、半分は亡き妻への思い出を高揚させる“自己憐憫”の形。そしてあと半分は愛情の冷めた妻に対してと、終わっていた結婚生活そのものへの苛立ちの鉄槌。
あんまり正直に言ってしまうと取り返しがつかなくなるけれど男ってこの半分半分、あるはずですよ。
そこをはっきりとあの破壊行為で暴露してくれたことが、ちょっと痛くてみっともなくて 凄く面白い映画でした。
つまり男どもの破壊は再生ではなくマスターベーション(自慰行為)ってことで。

だんだんまともになっていくデイビスよりも妻の死の前後のアスペルガーなデイビスのほうが魅力的。

きりん
たなかなかなかさんのコメント
2020年9月20日

きりんさん、コメントありがとうございます😊
本当にレビューの検索機能だけは設定してもらいたいです…
それがあるだけで格段に使いやすいサイトになると思うのですが…

すでに行動に移しておられたきりんさん、流石です!

たなかなかなか
たなかなかなかさんのコメント
2020年9月20日

きりんさん、コメントありがとうございます😊
メモ📝の件はやはり違和感ありますよね💦自分だけでなくて良かったです!

失って初めてわかる大切なもの…
デイヴィス馬鹿野郎!という気持ちもありつつ、男として「わかるわかる」と共感してしまうのでした😢

たなかなかなか
NOBUさんのコメント
2020年5月18日

こんにちは

毎日バタバタしているNOBUです。

きりんさんのレビューは私が思い付かなかった切り口から書かれているので、興味深く拝読させて頂いております。これからも宜しくお願いいたします。

NOBU
2019年7月27日

きりんさん、毎度です。
「男やもめに蛆がわく」なんて私には出ません。w
統計でも出ている通り男女の別れの場合、後を引きづるのは男性の方が多く、女性の方が次の新しいステージの為に引きづらない。
引きづっても良いですが、あまり表沙汰にしない様に✨
それが漢ってもんよ!!

巫女雷男