劇場公開日 2017年2月18日

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「これまたジェイク・ギレンホークが好演」雨の日は会えない、晴れた日は君を想う キース@Keithさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これまたジェイク・ギレンホークが好演

2017年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

原題は「Demolition」解体。邦題は劇中に出てくるワードをそのまま引用したもので、すべて見終えてから振り返るとジワジワくる。
奥さんが亡くなって虚無感に苛まれている主人公がどのように再生していくかを描いている作品で、物理的な破壊をメタファーとして表現していて途中までは観ている側のメンタルも壊れてきてしまうような描写が多いのだが、終盤は伏線なども回収しつつ失って気づかされるものを印象的に描いていて心に残る一本だったと思う。
技術的に“フラッシュバック”のシーンなどの演出は素晴らしかったが、メリーゴーランドの件は観ているときにはピンと来なくてファンタジックに感じた。(あとで調べたら腑に落ちたのだが、説明も当然ないので読み取るのは容易ではないかも)
この作品はFワードがキーとして度々出てくるが、ラストシーンですべてを昇華させている点は秀逸で、モヤモヤしたものを一掃させてくれる気持ちの良い作品だった。
「静かなる狂気」を演じさせたら右に出る者はいないんじゃないかと思わせるジェイク・ギレンホールは、映画に出ればハズレのない役者のひとりで本作も圧巻のひとこと。

キース@Keith