劇場公開日 2018年1月20日

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「器用な監督」ルイの9番目の人生 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0器用な監督

2020年7月11日
PCから投稿

子供が見る幻想からA Monster CallsまたはI Kill Giantsのような話を予測したのですが、徐々にサスペンスへ比重していきます。きれいな子供なので、ふわりとした異界譚を期待していたのかもしれません。
好きな仏産ホラー、ハイテンションの監督であり、一貫してホラー畑の来歴だったので、畑違いを手がけることへの期待がありました。
やはり手堅いと思います。The Hills Have Eyesも印象的なホラーでしたし、ピラニア3Dのような破綻しやすいパニック映画でさえ一定のクオリティを保ったこともあり、演出力は伊達ではないと感じました。
ただし、分別ありそうなパスカル医師が、あっさりと母親に陥落するのは、いささか短絡な描写だったと思います。終局も足早になっていました。
また、子役の瑞々しさは刻々と過ぎていくものです。とくに男の子は数年で大人っぽい骨格を備えてしまいます。おそらく、観衆に共通する心残りは、その刹那に存在するあどけないエイダンロングワースを、昏睡にしないで、もっと見たかった。というものかもしれません。

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津次郎