ソング・オブ・ザ・シー 海のうたのレビュー・感想・評価
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作画もストーリーも素晴らしい
とてもよくまとまったいい作品でした。
無駄が少ない中にも余白を感じさせる作りなので大人でも十分に楽しめる作品です。
子供も飽きずに見れる時間だと思います。
私が見たのは新百合のアートセンターでした。お子さん連れが非常に多く途中「こわいぃ」という、可愛らしい声が聞こえただけで、皆静かに集中して鑑賞している様でした。
ディズニーやジブリと並ぶずっと見続けられる作品だと思います。
これからに期待できるような作品
前作「ブレンダン」より格段にクオリティが上がっているのが、冒頭から見て取れます。
具体的には、色彩にすごく深みが増していました。
今作もケルティックサウンドに彩られたアニメーション、やはり音が良いですね。
そしてそれは決して悪い意味でなく、やはりジブリの影響が思いっきり感じられます。
それとこの朴訥としたタッチの作画と、CGとの融合が想像以上にマッチしているんですよ。
ただ物語のキーとなる「歌」を繰り返し聞かされるのは少し気になりました。それでも前作より全体の纏まりも良くなっており、これからに期待できるような作品に仕上がっていました。
家族それぞれの役割。特に愛犬クーが大活躍!
灯台守の家族。6歳になったばかりのシアーシャはいまだに喋れない。兄のベンはいら立つことが多く、妹に意地悪してばかりだったが、お祖母ちゃんの家に預けられることになり、そこで大冒険が始まる。といった感じのファンタジー作品。シアーシャもベンも丸顔だけど愛くるしい。シアーシャが特に可愛くて、チコちゃんから怖いイメージを取り去ったと言えるかもしれない。ちなみにチコちゃんより一歳上だ。
吹替版で見たけど、歌があまり上手でないためか最初は感情移入できなかったけど、ベンが徐々に優しくなり、妹を守ることに命を懸けるようになるところが勇ましくてよかった。母親も妖精セルキーで、シアーシャを産んだと同時に海に消えてしまった。母からもらった大事な貝も妹に取られながら文句を言わなくなったのはエラいよ!
アイルランドの神話をベースにしているらしいけど、どことなく昔の東映アニメを見ている気分にさせられた。いろんな動物にみな妖精がついているんだね・・・ちなみに母ブロナもシアーシャもアザラシの妖精。ファンタジックな場面は子供だましだけど、最後はちょっと泣けた。お父さんの気持ちにのめり込んでしまった。
海辺の少年の美しく優しい冒険成長譚
アイルランドに伝わる神話が元のアニメーション映画。
字幕版で鑑賞。
とっても美しい作品でした。
行ったことはありませんが、すぐに北欧や北海の周辺の話なんだろうと想像がつくような独特なアニメーション。
日本の画風に慣れているので、最初は取っ付きにくかったですが、絵本の中のような美しい絵に魅了されました。
音楽も物語に合った神秘的な感じがして、聴いていてとても癒されます。
早くに母親を亡くした主人公の少年が、兄として冒険をする中で成長していく。
最初は物語のキーとなる、訳ありな妹シアーシャに優しくなれないながらも、彼女の秘密を知って共に冒険し、最後には自分の命を危険に晒してまでも妹のために頑張れる兄になるという展開は、普通だけれどとても感動します。
物語の冒頭は現実的な世界観も、妖精に出会ってからは一気に神話的世界観へ。
悪役はいるものの、誰も悪くないところも良かったです。
フクロウ魔女のマカ、彼女も本当は…
湯婆婆的なキャラ設定は、やはりジブリへのオマージュなのでしょうか?
物語終盤のオーロラはブラザーベアというディズニー映画のものに似ている気がします。
クー可愛い!シアーシャも可愛い!
美しすぎる絵の中で、深い親子愛や兄弟姉妹愛を感じることのできる優しいアニメでした。
ブレンたん祭りー
声優として参加してますが、キャラデザは本人に大分寄せた感じ。もはや声だけでブレンたんだとわかるようになったのがいいのか悪いのか。
アザラシ人間ってどうなのと見る前は思っていたが、可愛らしくデフォルメされた絵柄なので 問題なし。「◯マちゃん?!」と思ってしまう。アイルランドの神話伝説が元ネタということだが表面だけをサラッと観ても楽しめた。お兄ちゃん頑張った。
アイルランド神話ベースの長編アニメ作品。絵本のようなキャラクターだ...
アイルランド神話ベースの長編アニメ作品。絵本のようなキャラクターだけど映像はとても綺麗。独特の雰囲気あるし、お母さんがとる行動に説明がなさ過ぎてちょっと入り込みにくいところもあるけれど映画作品としてはとても良かった。
前半は兄ちゃんのベンがシアーシャに意地悪くていちいちムカつく。すごく雑に書くと色々あって兄妹で冒険することになり、母から教えられていた伝説のことや歌の力で困難を乗り越えていくみたいな話。シアーシャもブロナーも妖精セルキーだったからというのが理屈なしに物語の全て。
日本人の感覚で観ると伝わってこない部分もあるけれど、神話好きの人ならはまると思う。
エンディング曲を歌う中納良恵が兄妹の母親ブロナーの声を演じていて、親父の声がリリーフランキー。
スコットランドの神話族セルキーを基にした絵本のようなアニメ
アイルランドの神話からマクリル
そのほかにも妖精や魔女の使いフクロウ
感情を吸い取り瓶に閉じ込める
おかあさんに習った歌が魔法を解いてくれる
神話を基にしているが現代劇
母の死は妹のせいだとつらく当たるお兄ちゃん
喋ることが出来ない妹
大きな犬
灯台守のお父さん
絵柄は大きな目が特徴的でチェブラーシカを思わせる
海の声が聞こえる巻貝の笛
劇場で観たらもっと感動しそうな素朴なアニメーション
絵の力 一度は観よう!
ストーリーは童話というか伝説的であり、手に汗握る、二転三転というものではない。前半部分は、やや退屈で眠たいくらい。
しかし、見終わった後の清涼感はハンパなかった!
それは、ストーリーの純粋さももちろんだが、絵の力が大きいと感じる。円を基調としたデザインが、人間、動物、背景の全てに、見事にはまっていて、それらが流れるように曲線的に動き続ける展開には、感動という言葉は陳腐だが心を揺さぶられる。この映画には、アニメーションという言葉よりも、動く「絵巻物」という言葉が似合うように思う。
最近の日本アニメは、光を含めた背景を精緻に描写することを進化させてきているが、この映画は、極端にデフォルメしたデザインを楽しむ映画だ。
この絵は、みんな一度は観た方がいいと思う。観て、清涼感を味わいましょう!
子供と見てほしい
愛知県春日井市市役所前の屋外、夕涼みシネマにて鑑賞。
最近ジブリが個人的に低迷と思っていて、細田守派になりつつあったが、海外長編アニメもいいねと思わせた作品。鑑賞場所もよかったのかな?
所々、ジブリリスペクトを感じました。
映画全体の雰囲気(トーン)やテンポも良かった。
吹替の声の方たち、本上まなみさん、エゴラッピンさんらも良かったです。
シアーシャ
アニメの表現力の多様性を改めて突きつける一作。ヨーロッパ作品らしい絵画的な表現で物語にどっぷり浸れる。シアーシャの愛らしさに心が洗われる。苦しみも楽しさもあっての人生。幾度となく思い起こされる作品になるだろう。
見た目も話も最高
シーンは複雑に展開するけれど、物語自体が単純明快なので、素直に泣いてしまった。
色んなアニメの影響を感じるけれど、確固たる世界観か構築されていて、独特のアニメーションを体感した気がした。世界観は独特でも、その絵的なオリジナリティにとらわれることなく、自然と意識が物語に向いていた。細かな表現力で感情豊かに見る者の心を揺さぶってくるように感じた。
今回のテーマは歌かとタイトルだけで分かるわけだが、歌の持つ魅力をこれほど見事に表現しきっている作品は、そうそう無いだろう。
出てくる動物も魅力的だったし、終始あきることなく楽しませてもらった。
バランス感覚
トム・ムーア監督の第2作。前作に引き続きアカデミー賞長編アニメーション部門ノミネート。観ながら賛否が分かれるだろうとは思った。
話自体は本当にひねりのないファンタジーものだ。千と千尋の世界観をもっと子供向けにしたような感じ。お母さんの下りが明かされるシーンがサラッと語られたのは少し拍子抜けした。だったら語らず最後まで想像に委ねてもよかったのに。
だがしかしこの作品の焦点はそこではなく、アニメーションの部分だ。リアリティを残しつつも2Dアートにしかできない表現が、作品のもつ神話感、アイルランドの空気感と調和して美しい画面を作り出す。ディズニーにもジブリにもないオリジナリティが、表現の世界に可能性を感じさせてくれる。だからストーリーはシンプルでいいのだ。その方が世界に入っていきやすい。そのバランス感覚が非常に優れているなと思った。ブレンダンよりも万人にオススメしやすい1本。
ザンネン
今日、河川敷での星空の下、開かれた上映会で鑑賞しました。
正直なところ最後迄観ましたけど苦行でした。
5分置きくらいにあと何分で終えるだろうと、
スマホを取り出しては時間を確認してました。
なぜこんなにも皆さんの評価が高いのか不思議です。
世界的な賞にノミネートされた事にも不思議です。
生きてる此の世での時間を90分強無駄にした様な気分です。
星空上映会と云う非日常的な素敵な場で無ければ途中退席してました。
風の谷のナウシカ、火垂るの墓が星5だとして、
大学や専門学校のアニメ科の卒業作品を星0.5とするなら、
この作品は星1.5
アマチュアが同好会仲間向けに作る作品としてなら星4とか5かもしれません(90分を超えるアニメーション制作には膨大な努力が必要だから努力賞的な評価として星4とか5)が、
一般公開作品としてならお金を払ってでも鑑賞したいとは思いません。
絵本の世界に夢中になったあの頃の感覚。
小さいときに読んだ絵本。
登場するこどもが大人の監視下から離れて体験していく冒険。
不思議な動物や不思議な出来事。
ぎょろっとした目の不気味なおばあさんや老魔女。
自分自身が絵本の中の世界に入っていくような、
自分の世界の延長でその世界を体験してわくわくどきどきするような、
そんな頃の気持ちを思い出しながら夢中になって観た。
静かで、不思議で、時々不気味で少し怖くて、でもとても美しいアニメーション作品だった。
個人的にはフクロウ(特に窓を壊そうとするシーン)とフクロウの魔女がほんと怖かった・・。
巨人が泣いて海ができた話、髪の長い妖精、海の描写、かわいいアザラシも印象的。
可愛らしいタッチの絵で、ゆっくりとしたリズムながら絵本のページをめ...
可愛らしいタッチの絵で、ゆっくりとしたリズムながら絵本のページをめくっていくわくわく感があり、お子さんはもちろん大人でも楽しめる作品です。
アイルランドの伝承が軸になっているそうですが、日本の昔話にもなんかこんな話あるよなぁ〜という不思議な感覚を覚えます(パクリとかそういうのではなく)。浦島太郎のようなかぐや姫のような天女の羽衣のような……
妖精と人間、あちらの世界とこちらの世界、対立しているようですぐそこにあるというのが面白いです。あとアザラシのデザインがすごくかわいい
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