レッドタートル ある島の物語のレビュー・感想・評価
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セリフなしじゃ伝わらない。
嵐にあい遭難した男は無人島に辿り着く。脱出を図るが何者かに何度も邪魔されて島を離れることが出来ずにいた。そんな時目の前に現れたのは赤いウミガメだった。
全編セリフなしの意欲作!のはずだがストーリーが残念過ぎる。淡々と流れ、伝えたい事が全く分からないまま終わる。
出会い、結ばれ、家族となり、子の巣立ちを見守り、最期を迎える。人の生から死までを表してるのかもしれないが、淡々としすぎていて全く心に刺さらない。良い点が見つからない。まさに駄作。
生命の普遍
もはや人間というよりも、つがいや家族を構成する生命への讃歌だなぁと。
久しぶりに心が震えました。
こういう時代だから、とかではなく、どんな時代にもこういう美しい寓話は必要なのだと思います。
人間が大切なことを忘れないために。
リアリティを忘れて
タイトルの通り。赤い亀 ある島の物語、なんだよ。
おとぎ話のような、妄想のような、哲学のようなお話。
リアリティを突き詰めることから頭を切り替えられない人には、まるで面白くないし、全く意味が分からないと思う。
そんなことはどうだっていい。
誰が浦島太郎にリアリティを追求した?
誰が鶴の恩返しの設定無理だとか言う?
そういうんじゃないところで観られる人には、美しく、情緒溢れ、童話のように訓示すら垂れてくる、恐ろしいほどの良作だと思う。
何か足りない
何を受け取れば良いのかわからなかった。
自然の厳しさ、人知を超えた力を描いているのだとして、分からないものは分からない終わり方が、あまりにも救いがないと感じた。
ひとつ一つの人物の動きや細かい自然描写にはリアリティがあるのに、全体を通して人物やこの島(生き物のよう)の存在に筋が通っていないように思った。
鉄拳は凄いw
鉄拳のパラパラ漫画だったら数分で伝わるテーマだなと思ってw鉄拳、偉大だなぁ
人生とか家族のメタファーなのかな?と思ったところから、急激につまらなくなってしまった。
孤島で生き抜いていくのに、他の生き物を犠牲にする直接的な表現もなく、家族の葛藤も描かれず、なんとなくキレイなだけのおとぎ話という印象。
これでいのちを描いてるのかなぁ?
言語も文明も排除することで、世界中の誰が見ても同じものを受け取れるとは思うけれど。
大ヒット上映中! ←?
平日の朝一番だったので私ともう一人の女性の、2人しか客が
おらず、その分集中して鑑賞出来たのは好都合でした。
意図的に台詞が無く(監督のインタビューより)、人物たちの
表情の変化もそれほど無いので、観ている人の想像に委ねている
部分がものすごく大きい内容でしたので。
一言でいえば、人を選ぶ映画だなと思いました。
「ジブリだから」と期待して来た人は・・・あれ? てな感じです。
物語冒頭の荒々しい海・静かに透き通ってキレイな海・
深くて暗くて吸い込まれるような海。どれも美しく
描かれています。劇中に流れる音楽も、耳にとても心地よく
穏やかな気持ちになれました。
正直、製作側の意図の全てを理解して映画を存分に楽しめたとは
到底思えない。 けれどそれでいい気もしています。
今年は『父を探して』や、ジブリの影響が大きい『ソング・オブ・
ザ・シー 海のうた』も良かったし、観た後に余韻を残すアニメ?
が多い気がする。
疲れている時に観なくて良かった
疲れている時に観たら心地よい眠りに誘われていたのは間違いない。つまらないとは言わないけど、とても面白いという類の映画でも勿論ない。そして物語を物語として解釈するのも一筋縄ではいかず、パンフレットにそれを求めたけど、パンフレットもどこかのインタビューの転載記事ばかりだったのはちょっと残念。映画としてはカニさんたちにかなり救われていると思う。
そっと重ねる手の、永遠の温もり…(あえて手と言おう)。
永遠に満ち欠けする月。打ち寄せる波。
憤らず、絶望せず、責めず、諦めず…
いたわりを込めて、そっと重ねる手の穏やかな温もり。
奪い、そして与える命の一瞬のきらめき。
命と命が静かに寄り添い
二つの軌跡がやがて一つの道に重なる…
当たり前でありながらかけがえのない、日常。
80分間。スクリーンを満たす広大な余白と、
微かな、でも確かな地球の息遣い。
シネコンの大スクリーンで感じられるうちに、と
これまでに3回観た。
観るたびに、新しい何かを発見できる。
観るたびに、違うシーンで涙が流れ、胸が揺さぶられる。
50年と少し生きてきたが
こんな映画に出逢ったのは初めてだ。
間違いなく、私のベストワン。
「岸辺のふたり」(原題 Father and Daughter の方が好き)も
大好きだったが、あれから10年。
ヴィット監督、高畑&鈴木氏、ありがとう!!!
綺麗
絵がすごく綺麗だったな。
物語も人物の表情もシンプル。
それゆえ分かりにくい。
分かりにくいぶん、考えろと言われている気がする。
見終わってすぐには、良かったとも悪かったとも
言い難い作品。そんな作品は初めてかも。
もう一度見たい気もするし、そうでない気もする。
んーー、難しいな。
赤亀の彼女は、なぜ見知らぬはずの彼の幸せを願い、叶えたのだろう。
何度も繰り返し観たい
こういう映画はなかなか無い。自然と引き込まれる。
セリフはないが、ありありと表現され、空白があることで観る側の想像力が引き出される。
人間と自然が対等の存在として感じられた。自然には抗えない、というよりも、対等の存在として。私たちはどこから来て、どこに行くのか。そこにはいのちが感じられた。いのちを産む女性と自然への畏敬の念。
この作品に出会えて、ようやく少し解放されたような気持ちになれた。
この作品はフランス人の監督が抜擢され、ジブリと協力して素晴らしい作品を作ってくれた。これからの映画も国家という概念を無くして世界中の人々が協力していい作品を作るようになって欲しいと思う。
ジブリ最新作
上映時間が遅かったために一人レイトショー。
私の他に女性が二人という少なさ。
映画は、真っ暗闇と音、台風のようなシーンから始まってハラハラする場面がいっぱい。
台詞がない、言葉がない、音と映像だけ。
舞台は島と海。
人と海亀、時々カニ。
ジブリ特有の不思議なところがいっぱい。
何回かみないと何を伝えたいのかわからない。
いつも通り、自然がきれいに描写されてて、音もすごいなーと思った。
これは、映画館じゃなかったら集中して見れなかったかも(笑)
“なんとなく良かった”という感覚
亀=長寿=神秘的ってのは世界共通のイメージなんだろうか?
大自然にぽつんと一人っていう引きの画が思っていた以上にスクリーンとの相性バッチリだった。
内容はなかなかに詩的で不思議なところもあるけど、そこを掘り下げて言葉にしてしまうのは野暮な気がしてくる。
“なんとなく良かった”の感覚でいいんじゃないかなって。
人間の生も死も営みも、漂いうつろう自然界のほんの一部。
台詞がないからじっくり観察しようと引き込まれる。
突然ファンタジーのような展開になるから不意を突かれる。
現実的な災害(どこかで誰かが書いているけど書かないでおこう)に見舞われるから身構える。
そして、何とも言えずに苦しくなる。
なんだこれ、わけわからないじゃないかと思った。
「人魚姫」に、「浦島太郎」や「かぐや姫」などなどいろいろな日本昔話の要素を読み取れというのか。
それともこれは、監督の短編「岸辺のふたり」(検索すればyou tubeで観れます)の焼き直しだとでもいうのか。
まるで解釈を読み人に丸投げしてきた大人の絵本のようだ。
なのになんだ、この、悲しい夢を見てめざめた朝のような、胸の苦しみは。
ざまあみろ、と思った。
ジブリの看板につられて観にきてポカンとしている奴、ざまあみろ、と思った。
文明主義や唯物論こそ至上であると信じている連中、ざまあみろ、と思った。
スクリーントーンのような単調な背景が、現代の緻密な作画のアニメへのアンチテーゼのようで、ざまあみろと思った。
映画がビジネスである以上、商業主義であることは間違いではないが、そんなのばっかりなのが間違いなのだ。「君の名は」も「聲の形」もよかった。だけど、シネコンで10本以上の映画を上映しているなら、そのうちせめて一本はこういう映画(アニメに限らず)をやってほしい。
この時代、こんなアニメを作ってくれてありがとうと思った。
文学アニメ
んー、わからないことだらけ。
これを手放しで「素晴らしい!」とは言えない。
小説で言えば純文学なのかも。
私にはまだ理解できないことが多い。
ジブリの配給という、
ジブリの手がほとんどかかっていない作品なので
ジブリを期待して見れば当然裏切られます。
ただ、こんな映画もあるんだ、
世界の上質な、エンタメアニメでない
アニメというものを見る機会にはなります。
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