劇場公開日 2016年8月11日

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「ハゲましておめでとうございます」X-MEN:アポカリプス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ハゲましておめでとうございます

2017年1月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

鋼鉄爪のヒーローやクソ無責任俺ちゃんヒーローら派生作品も含めると通算9作目、
本家としては6作目、
キャストをフレッシュさせた新シリーズとしては「~ファースト・ジェネレーション」「~フューチャー&パスト」に続く3作目で最終章。
「XーMEN」の世界も随分広がり、一見さんには何から見ればいいか困惑するくらいである。

劇中でシリーズの3作目をディスるような事を言ってたけど、ここまで世界観が広がればもう安定の面白さ。
60年代、70年代、80年代、新作が作られる度に10年が経過し、再び交錯し合う各々の葛藤のドラマ。
この新キャスト版の世界では間違いなく最大の危機。迫力もスケールも申し分ナシ。
お馴染みのキャラに加え、旧シリーズのメインメンバーの若かりし頃。
シリーズのリンクネタや今回もちゃっかり出てたあの人気キャラなど、今作も充分楽しませて貰った。

だけど自分的には、前2作ほどではなかった。
「~ファースト・ジェネレーション」は新味あったし、何より前作「~フューチャー&パスト」が時空を超えて新旧キャストが共演した豪華版で、自分の中では勝手に集大成としてしまったので。

今回の敵は、永い眠りから目覚めた世界最初のミュータント。
原作でも最強キャラなんだとか。
見た目のインパクトは抜群だし、他のミュータントの能力を最大にまで高められる力は“神”と崇められるに相応しいし、凄みもあるんだけど…、何か凄くない。
世界の浄化と救済なんて言ってるけど、結局やってる事は他の悪役キャラと同じただの世界滅亡。
神様と崇められたくせに随分と傲慢・独善で、その動機もそれほど納得いくものに感じられず。
世界最初のミュータントがこれだから、子孫のミュータントたちが差別や敵視の対象になってるんじゃないかな、と。

今回特に「~ファースト・ジェネレーション」と繋がり強し。
あの女の人なんて忘れてた。まるでこちらが記憶を消されたみたい。
シリーズの辻褄が合わない点も。
例えばちゃっかり出てたあの人気キャラ、そのスピンオフ第1弾と設定を巧く絡めたけど微妙に違うし(場所は同じ)、
今作の大団円からの旧シリーズ1作目まで何があったんだ?と思うくらい丸く治まってるし。特にミスティークの立ち位置。

拉致られちゃうプロフェッサー、
悲しみにつけこまれていいように利用されるマグニートー(彼にまさかの○○が!…平穏に生きていた彼が再び人間を憎むようになる悲劇は胸が痛い)、
実は今回それほど目立った活躍してないミスティーク。
メイン3人を充分補ってくれたのが、若いキャラたち。
旧シリーズのメインメンバーであるスコットとジーンは各々の苦悩を織り交ぜ、終盤は大活躍! スコットのあの台詞にはウケたし、ジーンはすでに後の能力の片鱗を垣間見える。
もう一人、ストームは最初、あちら側だったとは!
ナイトクローラーの“ジャンプ”が無ければどんだけピンチに陥ってた事か。
そして何と言っても、クイックシルバーには拍手喝采! 前作もだけど、ホントいいキャラしてんな~!

“正義”の考えの違いで度々対立し合うも、分かり合おうとする姿。
“X”には激アツ!
そして、晴れてハゲました。
何だかんだ言ったけど、やっぱりは面白かったのである。

「~ファースト・ジェネレーション」と「~フューチャー&パスト」が4・5、「デッドプール」が4だからバランス取って3・5が妥当なんだけど、
新年一発目の投稿なので気前よく4!

改めて思うと、
シリアスな本家と不真面目な俺ちゃんヒーロー。
見てみたいけど、コラボは無理かな…(^^;

近大
としぱぱさんのコメント
2017年1月10日

近大さん、
遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
あれ?この作品劇場でみられてなかった?
私は前作のF&Pよりこちらが見応え有りました。
辻褄は確かに合わない点もありましたが
ニューフェイス達の活躍がとても、気に入りました。
次のX-MENどうなるんでしょう?
なんかもう想像できないんですよね。

としぱぱ