劇場公開日 2016年8月11日

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「決して独りではない。壮大すぎる最後の戦い!!」X-MEN:アポカリプス 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5決して独りではない。壮大すぎる最後の戦い!!

2016年8月16日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:蘇った最強のミュータントとの壮絶で壮大な決戦を通して、“他者との絆”や“未知のものを恐れる心”、“未来への可能性”といった普遍的なテーマを問いかけてくる。問答無用のド派手なアクションも魅力。
否:予備知識は必須。設定や展開はかなり強引で荒唐無稽なので、ツッコミ出すとキリがない。SF感満載のアクションも、好き嫌いは分かれそう。

 人間とミュータントとの共生を目指すチャールズと、彼の下に集まるミュータント達。一方で人間から敵視され、身を潜めて生きるエリックや、単身ミュータントの解放のために戦い続けるレイブン。そんな彼らの想いに割って入るように、蘇ってしまった最強の“神”が、世界を浄化しようと破壊を始めた時、それぞれのミュータントがその力とどう向き合っていくのか、その葛藤が印象的です。
 それでもX-MENの強さは、仲間との絆でもあるのがステキです。クライマックスの壮絶な戦いで、追い込まれているはずのチャールズがアポカリプスに告げる、
「お前は勝てない。独りだからだ。」
という言葉と、その後の怒涛の展開が、メチャメチャカッコイイです(笑)。
 アクションも満載ですが、やや現実離れしていてツッコミどころもかなりあるので、好き嫌いはハッキリ分かれそうなところです。
 ミュータントという異形の者達の戦いを通して、未知のものを忌み嫌う人間の本質をも問いかける、壮大なスケールのアクション大作です。前作までと併せて、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド