劇場公開日 2016年6月18日

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「1プラス1イコール2にならずに0.5になってしまったような感じでした。」貞子vs伽椰子 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.01プラス1イコール2にならずに0.5になってしまったような感じでした。

2017年10月2日
PCから投稿

この時期ハリウッド映画でヒーロー対決物が目立ったので、乗っかったのだろうと思える映画。

ホラーだとちょっと古いけど『13日の金曜日』のジェイソンと『エルム街の悪夢』のフレディーが戦う映画があった。

貞子と伽椰子が出てくるのはそれぞれ『リング』と『呪怨』で、両方共”Jホラー”の代表作。

その後、同様の映画が何本も作られた。

今回の映画はどんな感じにするのか興味ありました。

見たかったのは、貞子と加椰子のバトルで、これに霊媒師の経蔵が絡んできて、悪魔祓い的なことをするのを期待していました。

内容的には通常のパターンをなぞっているので、そんなに極端に面白くないというわけではないけれども、個人的にはかなり期待はずれだった。

『リング』と『呪怨』の定型の映画を2本作ってくっつけようとして失敗し、オチがつかなくなったような感じです。

定型映画の部分が長くて、飽きてしまい、少し眠くなった。

バトルはほとんどなくて、霊媒師の経蔵(助手と称する小さい盲目の女の子も同様。存在理由が最後まで不明だった。)も最後まで逃げ腰で絡んでこない。

その上、終わり方がすごく中途半端でよくない。

後は想像におまかせします、ということで深みを出したつもりかもしれないけど、これはないと思う。

”Jホラー”はこういう終わり方のものが多いけど、少なくともオチはつけてもらわないとすっきりしないし面白くない。

一時”Jホラー”が流行ったけど、今はどうなのだろう?

そんなに見ているわけではないけれど、かなりダメになっているよな気がする。

最近の”Jホラー”はアイドル映画(アイドルとホラーは明と暗なので基本的に合わないと思う。)みたいになってしまっているような気さえする。

もっと魅力的な新キャラクターを考えるなり、新しい見たことないような物語を作るなり、映像や演出を工夫するなどしてほしい気がした。

そうでないと”Jホラー”はもう見にいかないかな?という気になる。

Push6700