劇場公開日 2016年9月17日

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「×点さん、ごめんなさい」映画 聲の形 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0×点さん、ごめんなさい

2021年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

 「しょうこ」と打つと一発で変換できないので「ガラス」と打ちながら、硝子の心の奥底を感じ取ろうと努力してみました。だけど、やっぱり将也の心の方が痛いほど伝わってくる。高3で心を解き放ったのは本当に良かった。

 いじめっ子が逆に孤立していじめられる側になるのはよくあること。周囲の子どもたちだって、良くないことだとわかりながらも同調してしまう社会の構図。子どもは大人の鏡とはよく言ったもので、成長する彼らの変化が面白いほどに胸に突き刺さってくる作品でした。

 誰が悪い、誰が嫌い・・・そんな気持ちを払拭させてくれる高校時代。闇を抱えて一人悩むよりも人と話し合ったほうがいいに決まってる。素直にならなければ老人になるまでずっとしこりとなって残るはずだ。ろうあ者を中心に添えた設定も、心がうまく伝えられないもどかしさをも端的に表すことのモチーフだろう。

 自分の気持ちが伝わった瞬間。至高の喜び。“ともだち”になったと思えるときなど、幼き頃を思い出しても世界が変わったひとときだった気がします。というか、この映画がそうだったんだよと教えてくれたのかもしれません。

 登場人物のそれぞれの性格が見事に描かれ、嫌な奴だと思っていても次第に優しさがにじみ出てくるストーリー。みんな人付き合いが苦手なんだよ!声が届いた瞬間は絶妙だったし、心が伝わったことに涙した。あぁ、高校時代に戻りたい・・・

kossy
たなかなかなかさんのコメント
2023年4月6日

kossyさん、コメントありがとうございます♪

この映画を観てすぐ、『トミー』のレコードを引っ張り出して聴いちゃいましたー😊
THE WHOはやっぱり良いですね!

たなかなかなか
寝落ちマン(次男)さんのコメント
2021年5月2日

良かった小学生時代からも一度やり直せるものならやり直したい‥とやり直しの利かない歳に呟いてみる。

寝落ちマン(次男)
セロファンさんのコメント
2021年5月2日

私も「ガラス」と打ちながら考えてました笑。
確かに登場人物みんな上手く描かれていて、それぞれに共感できたり、こんな子いたよなぁと思いながら観てました。色々な子がいる分、心が通じ合うのも難しいですが、自分から伝えるって大事なと思えました。

セロファン
CBさんのコメント
2021年5月2日

文章、わかりやすいです! そう、そんなことを、感じたんです! と、全く同感できるレビューでした。

CB