劇場公開日 2016年11月5日

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「ポイ捨て禁止」溺れるナイフ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ポイ捨て禁止

2020年9月20日
iPhoneアプリから投稿

原作未読。最後まできて菅田将暉演じる役の位置づけに理解が及ぶが、冒頭よりそういった神秘性は感じられず、ただ粗野で不躾な高慢な若者にしか見えず、他方、小松菜奈も外見的な美しさを除けば、何の魅力も感じさせることがなく、唐突な流れで、菅田将暉に引き寄せられ狂い始めるため、単にマゾ気質の持ち主にしか見えなかった。そういった序盤の掛け違いからか、終始、疑問の連続で、観た感想は、もっとまともな映画になりえたのでは?という疑問。
音楽の使い方が酷くて、演技の真っ最中にもかかわらず旋律が割り込んでくる。どっちかの音を切ってくれと思った回数多数。レイプシーンで助けが来る来ないの所で、シンバルばんばん鳴らすのは悪趣味である。
台詞回しは心情を明らかにしすぎるきらいがある。上白石萌音の陰のある表現がよく、大友役が役どころにはまっているのに好感。他方、かかってくる電話や授賞式の司会など、演出したのか疑問が残る表現が気になった。

Kj