劇場公開日 2016年6月18日

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「じわり、じわりと。」葛城事件 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0じわり、じわりと。

2016年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「その夜の侍」で失望した監督だけに、やや斜に構えながら鑑賞したのだが、逃げ場をどんどん塞がれていくように締め付けられた。じわりじわりと、真綿で締め付けられるとはこういう感覚か。
くるぶしまで海水に浸った洞窟で迷い、だんだん水嵩が増してくるような、このままいけばどうなるのかおよそ想像がつきながらも、逃げ道が見つからない感覚だった。
奇妙に置かれた掃除機のコードを手にした瞬間、あ、ミカンの木!ととっさに気付くのだが、結果は予想を外してくるあたりは見事だ。
まさに「俺がいったい何をした?」といわんばかりに、予想と結果、本音ときれいごと、正論と暴言の区別がつかなくなってきたところで締めくくるとは手際がいい。甘く見すぎていた自分に後悔した。

印象の項目にどれか3つチェックしようと思うだけど、どれとも違う。薄気味悪さってないかな?、悲しいじゃなくて哀しいってないのかな?

栗太郎