劇場公開日 2016年3月4日

  • 予告編を見る

「クリスチャンベイルはもっと活かすべきだった」マネー・ショート 華麗なる大逆転 オレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クリスチャンベイルはもっと活かすべきだった

2016年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

完全に勉強の気分で見た。感想としては難しすぎてハゲるかと思った笑。
その難しさというのは冒頭でジャレッドベネットことライアンゴズリングが言っていたように「金融市場が排他的に感じられるのは専門用語が多いからだ」に尽きる。
サププライムローンやらリーマンショックの経緯などは少し齧った程度に学んだことがあるのでまだわかる。問題はその用語の前提にまた違った専門用語か飛び交っていることだ笑。

しかし意外と飽きずに見ていられる多分それには2つ理由がある。
1つは役者たちの(特にスティーブカレル!)会話の中での深刻そうな表情や言動の演技がうまいこと。
もう一つは突然、登場人物が観客を意識したカメラ目線になり説明を始めたり、まるこどマーゴットロビーやセレーナゴメスに説明を任せたりする唐突な演出が効いているからだと思う。

ただ4人をそれぞれ紹介した予告編とポスターにメインキャストがズラリと並び、「世界経済の破綻を予測した4人のアウトローがいた」というキャッチコピー。さらには華麗なる大逆転という邦題。
そのどれかしらに釣られて見た人にとってはただの難しくて退屈な映画だったと思う。だって全部ウソだもん!!4人はほぼ関わりない!マークとジャレッドくらいだもん!!笑

百歩譲って予告編とキャッチコピーは宣伝の勝利といえるかもしれないが、邦題は流石にウソつきだ。

ザックリ言えば世界経済の破綻に大金を注ぎ込んだ男たちが人々にバカにされながらも最後には彼らが正しかったことが証明される的な内容ではあるが、彼らは勝ったことを喜んでいなかった。
それは彼らの勝利=多くの人々の失業や財産の消失という方程式が絶対的に存在するからだ。
だからベンは助けを求めた2人に浮かれるなと叱責したし、マークは不正を平気で行っている人間に本気で怒り、最後の最後まで経済破綻を止めようと奔走していたのだ。

そういった部分を考慮すると邦題はホントに残念。まあある意味4人の中で唯一YES!!!ってなってたライアンゴズリングには合ってるタイトルではあったかも笑。
あとラストに流れるLed Zeppelinカッコよすぎ!!聖歌隊が歌うNirvanaのLithiumもよかった!

オレ