劇場公開日 2016年4月9日

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「緊張感溢れる」ボーダーライン(2015) nagiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5緊張感溢れる

2017年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督&エミリー・ブラント主演の犯罪映画である。
アメリカとメキシコの国境付近での抗争が、麻薬犯罪が現在においてどのように捜査、摘発、制圧されているのかは私は存じていないのだが、冒頭の小屋の爆発のシーンであったり、銃撃戦の凄惨さだったり、トンネルを襲撃する際の凄まじい緊張感に、私はとてつもないリアリティを感じずにはいられなかった。(流石にアレハンドロの復讐のシーンはちょっと劇的だったか。)この観客をのめり込ませる緊張感と圧倒的映像と音響の制動が、ヴィルヌーヴ監督の持ち味であろう。より現代の社会問題に対するバックグラウンドがあれば、さらに楽しめるだろう。それに疎い私はこの作品のメッセージを捉えられなかった気がしてならない。

nagi