劇場公開日 2015年12月12日

  • 予告編を見る

「スカッと爽快、オルガンサウンドに彩られた昭和調活劇」ベテラン よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0スカッと爽快、オルガンサウンドに彩られた昭和調活劇

2016年6月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ソウル警視庁広域捜査隊の熱血ベテラン刑事ドチョルは友人のトラックドライバーが賃金不払いの抗議でシンジン物産を訪問した後自殺未遂で意識不明になったことを知る。シンジングループの御曹司テオが関与していると睨んだドチョルは捜査を開始するがその先には様々な障害が待ち受けていた・・・という昭和の東映映画のような話で、オルガンサウンド主体のサウンドトラックに彩られたスタイリッシュさが微塵もない昭和調の活劇。底抜けに明るいドチョルと広域捜査隊がじわじわとシンジングループを追い詰めた後のクライマックスが爽快極まりないです。

韓流アクションといえば跳び蹴りがなくてはならないわけですが、本作でそれを一手に引き受けているのが紅一点ボン刑事。彼女の跳び蹴りが炸裂するたびに鳥肌が立つ始末。さりげなく映像のあちこちに『バットマン』関連の小物が配置されているのは御曹司テオの血も涙もない感じをジョーカーに重ね合わせているのかも知れません。とにかく心の底からスカッとする痛快な映画です。

よね