劇場公開日 2015年10月31日

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「『苦難の時も人生を愛せ、人生が全てだから』もう一度トルストイの言葉の引用したい」ロシアン・スナイパー マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0『苦難の時も人生を愛せ、人生が全てだから』もう一度トルストイの言葉の引用したい

2022年4月20日
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鑑賞方法:VOD

見る側の解釈の問題だと思う。あまりにもナショナリズムを煽りすぎていると思うが、現状を考えると仕方ない部分もある。ナショナリズム対ナショナリズムが戦争を拡大させている訳で、逃げて降伏して、密かにパルチザン活動をしたり、同じくレジスタンス活動をすると言う手段もある。ベトナム戦争も結局はベトナム解放戦線によるゲリラ活動が大国アメリカを倒したと考えるべきだと思う。大量破壊兵器は一時の効果はあるのだろうが、憎しみを増すだけ。平和には程遠くなってしまう。僕はこの映画を見て、現状をそのように解釈したい。
戦争と平和のピエールとナターシャが最後に結ばれる。その奇跡をこの映画で暗示してもらいたい。ウクライナの人々にはどんな立場であっても、どんな方法を使ってでも、平和を取り戻す為に、生きてもらいたい。
この映画の評価を落としたのは、CGの使い方があまりうまくなかったから。
また、この映画は、本屋大賞の原案と見た。まぁ、ルーツはスヴトラーナさんのドキュメントだろうが。

マサシ