ストレイト・アウタ・コンプトンのレビュー・感想・評価
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アーティストの生き様
価値観の共有できる音楽が売れるのか、革命的な音楽が売れるのか、自分達のやりたい音楽が売れるのか、答えは全部。彼らの音楽にあった。
ヒップホップの西海岸コンプトンへの地元愛、兄弟愛、ブラックへの批判、言論の自由を彼らが歌う。
音楽への彼らの情熱、感じられて最後は感涙。後半40分ぐらいからが佳境です。
映画ジェームスブラウンも観たけれど、それよりも良かった
青春群像として良く出来ている
NWAの実話モノとして見に行ったが、普通に青春群像モノとして良く出来ており、楽しめた。
EasyE以外は普通のあんちゃんたちだったはずなのに、売れてから乱暴になってて笑えたな。
しかし、DreもICE Cubeも似すぎてて逆に笑った。
サントラが欲しくなるね。
一つの時代を見せてくれる名品。
知ってはいても、詳しく無かった知識を埋められた一本。
彼らのその時、その時代、そこに何があったのかを丁寧に追っていて、青春劇として楽しめながらも勉強になる。
時代と、そこに生まれるカルチャー(文化にまで昇華するには時間が短すぎる)の背景。
そしてそこにあった熱量。
果たしてこれを観に来た方々のどれだけが、公民権運動からの流れを知っているのかな。
なんて社会科的な事を考えてしまった。
「リスペクト」「レペゼン」の正しい意味を思う。
とりあえず自分の頭の中のヒップホップ地図がまた埋まった作品。
次は東西抗争について分かりやすく纏めた映画が作られたら嬉しいなと思う。
自分自身のボスになれ。
力強くパワーが満ち溢れてた。若い頃の反発や上昇志向の塊で「ウォー‼︎」と叫びたくなる。
だけど、物事は単純ではなくロス市警の腐敗や黒人差別、何も出来ない理不尽に対して、ラップと言う武器で対抗しようと言う精神は、過剰なほど攻撃的な言葉とは裏腹に潔くも感じた。
ギャングスタラップというのは「俺は俺は」って自分が如何にヤバいやつかを主張する物だと思ってたけど、時代背景、差別やリアルに起こっている事件や物事を自分の言葉で伝えるという事に見る目が変わった。偽物は淘汰され本物だけが残って行くのだなと…
映画としても、男たちがリスペクトしあい結束し、成功を掴み、いがみ合い、別れ、それぞれの道を歩みだし、過ちに気付き再会すると言う、好きな展開でグッと来た。
2016年初映画に選んで良かった。
楽しめる。
もともとnwaのことも知っているしファンでした。
この映画のいいとこはやはりノンフィクションだと思うし彼らを知らない人 hip hop ファンでもない人でも楽しめる。
音響とライブ観もあり映画館がベスト!
飽きさせない展開作りで2時間少しもあっというま。
見たほうがいいよ。
嫌なプロデューサー役としての人生
初めて行く地元の映画館で、2016年一本目の映画として元日に観た。
ヒップホップ好きな人ならきっと凄く楽しい映画だと思う。
ブライアン・ウィルソンの伝記映画でも嫌なプロデューサー役だった俳優が、この映画でも嫌なプロデューサー役をやっていた。嫌なプロデューサー役が上手な俳優、としての人生ってだいぶ数奇だよね。でもほんとに嫌な奴だって観てて思うから、凄く演技上手なんだと思う。
元日のレイトショーで田舎の映画館にこの映画観に来るような人たちだから、観客はみんなヒップホップ好きそうな格好してて面白かった。2パックとかスヌープ出てくるとこではクスッと笑ってたし(いい意味の笑い)。
新年一本目の映画として相応しい映画なのかはわからないけれど、サントラ出てからずっと聞いててずっと観たかったから観れてほんとよかった。
That shit was Dope
N.W.Aのファンだから、公平な評価が出来るか不安ですが...スッゲー良かった!今までN.W.Aのストーリーはネットとかドキュメンタリーとかで追っていたからある程度想像はしていたけど、実際に映画として見れるなんて夢のよう。おっぱいもいっぱい見れたし、最高!
過渡期の時代
いきなりではありますが、最近の日本の映画広告は内容ちゃんと理解してから打ち上げてるのかなぁ…って観た後に思うことが多く、これもそのひとつ。
当時のアメリカンストリートの写し鏡の様なイージーEを軸にした映画だし、社会的ではなく音楽的に重要な映画だったんだと、自分は感じましたがいかに。
色々と影響を受けた時代なので、奮えながら堪能させて頂きました。
男臭い映画!
今年の映画館納めにしたのはこの映画。
自分自身90年代のヒップホップってすごく疎いんですよね。
でも胎教に聞かされてたのがギャングスタラップだったから遠いようで近いのかも。
心臓に突き刺さるような内容とビート。やはりドレーは天才です。
キューブのドープなリリックもさることながらストーリーも絶賛ドープ。
8 mileやハッスル&フロウに匹敵するラップ映画がここにありって感じです。
男臭い友情の面もあり泣ける映画でもありました。
映画ファンには最も「遠い」ジャンル映画だが、その圧倒的なDopeに酔いしれろ
「スターウォーズ」「クリード」を見納めだと言いながら、本作を来年に延ばさず、本年中に観たのは、実は最初の1週間は先行上映ということを知り、ホームグラウンドの南町田で公開するということを知ったからだ。(年間ベストはもうブログでUPしたので、来年対象)
もはやこいつを観ずに年を越せるか、MotherF**ker。
映画はジャンルものが際立てば際立つほど、客層に変化がある。マーベルものを見に行くと、ネルシャツ。北野やくざ映画を見に行くと、前の座席に足。アニメのほうはどうなんでしょう?ガルパンでも行ってみましょうか。
南町田の109シネマズグランベリーモール第4ホール。
チェーンを腰にジャラジャラと、FILAのパーカを着たお兄さんなど、まさしくジャンルな観客で席のほとんどを占めている。明らかに場違いなチェスターコートのオレはしずしずと席に沈む。
こういうの、楽しいねえ。こうでなきゃ!!
しかし、本編始まったら、やんややんやしてくれるのかと思ったら、なんと静かに鑑賞。ちょっと肩透かし。まあ、いいか。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」
N.W.A、Dr.Dre、Ice Cubeなど知らない人、ラップが嫌いな人はもとより、2時間30分、という長丁場にしり込みする人いるだろう。
おそらくは、いわゆる「映画マニア」にとって、一番「遠い」映画だ。
だが、これだけは言っとく。
「超面白れえ」
いや、確かに2時間30分は長い。だが、こいつらの出会いと別れと再出発をきっちり飽きることなく、ロドニー・キングの事件も絡め、時代も追いつつ、ギャングスタ・ラップの始まりから、ギャングものの緊張感と、ライブのカッコ良さ、3人の主人公の顔の良さ(本当に3人の顔がイイ!特にDr.Dre)など、とにかく見どころが多く、あっという間の150分。
普段映画を観なさそうなFILA兄ちゃんが食い入るように観ている。
本作、例によって、Based on a true storyモノ。実在したグループで、製作陣に本人のDr.DreとIce Cubeがいるので、自分たちに甘い自伝かというと全くそんなことはなく、いい意味でも悪い意味でも「Dope」。金をよこせと金属バットをぶちかますキューブはマジで怖い。ドレーも濡れ濡れパーティ三昧だった過去をきちんと見せる。。
歩いているだけで、警官に呼び止められ、地べたに這いつくばされる。黒人とみれば、みんなギャングか?と怒りを詩にし、曲に乗せる。黒人警官も権力の犬と化し、ギャングは、黒人の少年を銃でマジで脅す。終盤のデス・ロウ・レコード脱退するドレーとシュグのやり取りもとっても怖い。
だが、こいつらも、ランチキパーティで女に〇〇〇させといて、そいつの男に銃を向ける、くそ野郎ども。「F**K The Police」っておいおい、お前ら、そりゃそうだろ、お互いさまだろ?みたいな気もするが、いや根は遥かに深い。
オレは彼らの文化、生き方に共感できるわけはなく、なんてすさまじいのだ、とただただ圧倒されるのみ。
もちろん、陽気な一面もちゃんと描いており、中盤袂を分けたキューブとN.W.Aの互いをラップでバトルする曲など笑ってしまうと同時に、ラップでディスるってことが、これほどCoolだと思い知らされる。
ライブシーンももちろん、すげえかっこいい。よく研究し、練習したんだろうなあ。
メンバーの一人の自業自得な結末なども決してなあなあな描き方でなく、こういう仲間がいた、ということをきちんと描こうとしているところが、本作の素晴らしいところ。
さっきも言ったように、とにかく、一言「Dope」に溢れている映画なのだ。おいおい、いきなり2016年のベスト1級の映画にぶち当たったようである。
危険で楽しい中毒性のある、また見たいという欲求、それも「Dope」。
追記
偏食な、めんどくさい映画マニアにこの映画を紹介するとすれば、そうだね、スコセッシの「グッドフェローズ」みたいな感じって「適当に」言えばいいよ。
目の色変えるから。
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