「暴力。。」ディストラクション・ベイビーズ　Mi-chanさんの映画レビュー（感想・評価）

この作品はとにかく暴力的な描写が多くて、最初から最後まで緊張しっぱなし。

柳楽優弥演じる主人公の内に秘めた怒りとかやり場のない衝動。
他人を殴ったり蹴ったりすることでしか自己表現出来ない異常さ。。
それに便乗して共に暴力行脚するお調子者な高校生。
運悪く拉致られてしまうキャバ嬢。

彼らが繰り広げる暴力の数々がまるでロードムービーのように進んでいく。
監督は観る者に何を訴えたかったのか？

私には全く理解できなかった。。

原作も読んでなかったし……理解のしようもないけど。。

でも、とにかくキャストが最高だった‼︎
これだけは言える。彼ら上手過ぎる！

柳楽優弥も菅田将暉も小松菜奈ちゃんも、とにかく上手い。
こんなにも暴力的で破壊的な役柄、すごく難しかっただろうに。。。
皆、目つきまで違ってて、恐ろしいほど。
目が死んでた。

ホント、役者さんの根性を観られて良かったと思う。

ただ、やっぱり最後の最後まで賛同しかねる内容。

菅田将暉演じる高校生が、通り魔的に女の子に殴る蹴るの暴力振るうシーン……これはさすがにダメでしょ〜？

あと、ラストでの柳楽優弥演じる主人公のドヤ顔？警官殺した後なのに……
今まで死んだ魚のような目で人を殴り殺してきた主人公が最後にいきなりガラッと雰囲気変わっちゃって、まるでヒーローのように微笑む感じ。
きっと監督さんは何か言わんとしていたのだろう…
でも、私はドン引きでした。