劇場公開日 2016年3月26日

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「原作未読」無伴奏 おかずはるさめさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5原作未読

2016年4月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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おかずはるさめ
おかずはるさめさんのコメント
2016年4月13日

乱文にご丁寧なコメントをいただきまして恐縮です。
実際のところも、バロック音楽をかけるお店だったのですね。ご説明から、当時の仙台がうかがわれました。
お書きくださいましたような、背伸びした学生の未熟であるが故になした過ちを、当時の風俗とあわせて表現されていることを期待していたのですが、主要人物たちの気持ちに寄りそえなかった結果の感想です。
貴重なお話、ありがとうございます。

おかずはるさめ
BWV106さんのコメント
2016年4月13日

1970年頃、仙台にもジャズ喫茶がわりと数多くあったと記憶してます。まだロックやポップスがジャズよりも一段低く見られていた時代です。リベラルを自認する女子高生はジャズ喫茶で小難しそうな文庫本を読む、そんな雰囲気でした。
当時仙台に3つあった名曲喫茶の中でも無伴奏は古典派以前の音楽に特化した店でした。モーツァルト以前が主で、ベートーベンは聴いた記憶がありません。
深刻な顔をしてジャズに没頭するするふりをする背伸びした学生、そんな滑稽な姿がジャズ喫茶にはありました。「俺は他の奴らとは違うんだ!」とでも言いたそうな顔をして。
無伴奏にもそんなジャズ喫茶と同じ雰囲気がありました。ジャズとバロックは同じだったのです。ケルン・コンサートで名を馳せたキース・ジャレットがミカラ・ペトリと共演してバッハのソナタを発表したりしているように、相性は良いようです。
無伴奏では一人乃至二人のバイトが全てをやってました。ネル・ドリップでコーヒーをドバッと入れて湯煎しておき、リクエストの黒板を見てレコードをかける。カップを洗って、時間があれば本でも読んでいる。
リクエストの黒板は常に5~6行は書き込まれてましたね。1行30分として、悠に2時間は時間を潰すことが出来ました。話をする人は殆ど無く、グループで来て話をしていても小声ですから他の客の迷惑にはならず、主要人物たちだけが話している場面はごく自然な描写だったと思います。

BWV106