劇場公開日 2016年3月5日

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「ひでえ映画(橋本環菜は悪くない)」セーラー服と機関銃 卒業 たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ひでえ映画(橋本環菜は悪くない)

2016年3月6日
PCから投稿

ひでえ、これ作ったやつ出て来い。
特に監督と脚本、あんたら相米慎二版のセーラー服と機関銃見たことあんのかと。
タイトルが同じだけに確実に比較してしまうが、前作ってすげー面白いんだぞ、薬師丸ひろ子を可愛く見せるだけのアイドル映画かと思いきやガチガチのヤクザ映画で有り、少女の成長を描いた青春劇でも有り、しっかり最後には薬師丸ひろ子大好きになってしまう完璧アイドル映画でも有るんだぞ。
ヤクザは犬コロのように死に、少女は真っ直ぐな愛で青春を駆け抜けるのだよ。
スタッフよ、いいから一回ビデオ見てみろ、役者も監督も完全に命賭けなのが解るぞ。

もうとにかく今回の映画はうすっぺらい、重みが無い、客をナメてる。
ヤクザが人とし生きて人として死ぬな、ヤクザは一瞬だけ本当の自分をさらけ出してすぐ死ね、犬コロのように死ね。
相米版の目高組構成員はみんなそうだったぞ、だから皆かっこよかったんじゃないか。

そして星泉はあんなにも決断出来ない人間なのか?
なぜ拳銃を空に撃つんだ?殺人はしないまでも自分の心を誤魔化さない人間だったんじゃないのか。
ラスボスとの決着を他人任せにしてしまった星泉でいいのか?
あの結末でいいのか?彼女は何を壊したんだろう?何もしなかったんじゃないか?決断と行動すらしなかったんじゃないか?
いや、橋本環菜は悪くないよ、でもあの星泉にしてしまった製作陣には全く魂を感じない。
ヤクザ世界、大人社会に足を突っ込んだ少女に何を描くべきか考えてないんじゃないのだろうか。

カ・イ・カ・ンとか、キスシーンとか、ハイヒールとか、とりあえずこれやっとけばセーラー服と機関銃っぽいんじゃね?とか観客ナメてんのか?

あの、くりぃむれもん撮った前田監督だろ?もっといい映画作れたんじゃないのか?

正直、今作は続編としてもリブートとしても、ヤクザ映画としても、青春映画としても、アイドル映画としても失敗している。
あまりにも橋本環菜が可愛そうだ、これ無かったことにして霧島みたいな青春群像劇映画とかに出してあげたい。

永田製麺