劇場公開日 2016年10月29日

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「演じる役者によって完成度が上がっている」湯を沸かすほどの熱い愛 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0演じる役者によって完成度が上がっている

2021年1月9日
iPhoneアプリから投稿

題名は有名で、一度は見ておきたい作品だと思っていた。

男女間のものだと思い込んでいた「熱い愛」が、母性の方の、何もかも包み込む愛だったのは良かった。

イジメや少女に対する描写に、かなり辛辣な意見があるのを
他の方のレビューで知ったが、見ていてそこまでの嫌悪感は持たなかった。

だが、いじめられている娘に、何がなんでも負けるなと
言い続けるのは無理があるしその解決方法は、もう夢物語レベル。

母親を待つ娘がおしっこ漏らしちゃう件は、そんなもので性的なものを連想する人がいるのかと、逆に驚いた。
我が家のbabyたちはつい最近まで日常茶飯事にやってた事でパンツ脱がせて上着でくるんで抱っこっていうのがそんなに昔の出来事ではなかったせいで、座って待ってた子が立ったきっかけで漏らしちゃうって言うのは時間の経過を表す上では効果あるとさえ思った。

んだけど、濡れたパンツは持って帰らないと、どんな変態に盗まれるか、それは心配にはなる。

癌患者を最近看取った身からすると
後半の病気の描写は、意外とリアルではあった。
もちろん全部ではないけれど、癌は部位によって症状も異なり一概に全部が同じではないので。

杉咲花さんは、 中華調味料のCMでメジャーになり、今では朝の連ドラの主役 おちょやん。

彼女と、宮沢りえさん、二人を軸に
情け無い父親と 不甲斐ない青年 そして興信所の親子。

まー オダギリジョーさんは 事実婚含め3人の女性と結婚しちゃうモテモテぶりなんだけど、
だらしなくて 小汚い風貌なのに 女性を惹きつけるという役柄はよく似合っていた。

松坂桃李さんの演技は、映画による振り幅が凄くて、本当の役者さんだよなあと感心する。

鶴瓶さんの息子さんは、なんとなく冴えない感じが悪くなかった。

役者に救われた映画であるのは間違いない。

asica