劇場公開日 2016年6月25日

「天国でお陀仏、地獄で成就」TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0天国でお陀仏、地獄で成就

2016年12月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

期待通りの(?)クドカン・ワールドである。

修学旅行中、バス事故で死んでしまった大助。
何故か自殺と見なされ…
地獄へようこそ!
そこは、ロックな地獄だった!

“地獄のロックバンド”なんて肩書き付けてるバンド、たくさん居そうだけど、こちとらモノホン!
ボーカルのキラーKもメンバーも鬼! その名も“地獄図(ヘルズ)”!
って言うか、何で地獄がロック?
どっからこんな発想が?
まさか冗談みたいに“地獄のロックバンド”から…なんてそんなどーでもいい事がどーでもいいのがクドカン・ワールドなのである。

地獄のあれこれ、輪廻転生。
事故の経緯。
キラーKの生前。
大助と片想いの女の子。
それら伏線散りばめ回収しつつ、片想いの女の子の事しか考えていなかった自己チューチャラ青年が、キラーKが恋人の為に作った曲を届けようと奮闘する様を、自身の想いと絡め、ノリよくテンポよく、笑いとしんみりを織り交ぜ、奇想天外な快作に仕上げた手腕はなかなか真似出来ない。

ロックな閻魔様、女子高生の皆川猿時ら強烈キャラ、無駄に豪華なキャスト。
数々の楽曲。
楽しく、笑える箇所もある。
が、クド過ぎて時々中弛み。
支離滅裂と言うかやりたい放題と言うか、結局何を言いたかったのか分からないのも相変わらず。

ま、それがクドカン・ワールド!
退屈な人生は天国のように地獄、波瀾な人生を地獄のロックのように楽しもうぜ!
マザーファッカー!

近大