劇場公開日 2015年10月24日

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「面白くないを超えて、不快を我慢する2時間」ギャラクシー街道 Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0面白くないを超えて、不快を我慢する2時間

2016年5月23日
PCから投稿

笑える

悲しい

寝られる

そもそも観る気は無かったんですが、
各映画サイトのレビューが
あまりにも酷いので、
興味本意で劇場へ(笑)

設定は宇宙の片田舎、
ギャラクシー街道沿いのハンバーガーショップ。
アメリカのシチュエーションコメディで
いかにもありそうな設定を、
色をつけて無理やりSFにしたのかな。

内容は予想を上回り、
幼稚でエロくて気持ち悪くて女性差別満載な、
スベるコントのオンパレード。
不倫やデリヘルや性癖や人種差別を、
笑いに繋げようとするスタンスには、
終始嫌悪感が溢れてきます。
面白くないを超えて、
不快を我慢する2時間。
こんな体験、もはや初めてかも。

それでも紡ぐストーリーに期待しましたが、
これも酷すぎる。
バーガーショップで繰り広げられる
登場人物多数のバラバラなエピソードが
群像劇として全く成立してません。
それでも
まとめの秀悦さがあるのかと思えば、
脚本家のプライドさえ捨てたようなラスト。
せめて
そのばしのぎで
笑えればいいやと思ってたけど、
それすら微塵もなかったです。

話題がとれる三谷幸喜を口説き、
局で融通のきくタレントを集め、
低予算のスピード制作。
そしてお約束通り、
自局のTVスポット宣伝を
湯水のように使っての、
利益最優先なコンテンツビジネス。
まさしくフジテレビの罪ですね。
とことん、
映画ファンをバカにしてる。

平日の夕方、シネコンの一番大きなハコ
(約600席)で観客は20人程度。
オトナは苦笑すればいいけど、
ちらほらみえた子供達が不憫でした。
CMの「三谷流スペースロマンティックコメディー!」
という安いキャッチコピーにひっかかり、
期待して観にきたんだろうなぁ。
なけなしのお小遣いで数ヶ月に一度の映画鑑賞を、
こんな低俗なエロコメディに費やしてしまったなんて、
可哀想でならない。
制作サイドにせめてもの良心があるなら、
R指定にすべきだよ。
こんなツマラナイことさえ、
頭にくる時間でした。

どうせすぐにTV放映するから、
ネタかぜぎと不愉快な体験をしたい人以外は、
ぜひ他の映画を観ましょう。

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