キャロルのレビュー・感想・評価
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あなたは若いから解決や説明を求めるでしょう、でもいつかわかる時がく...
あなたは若いから解決や説明を求めるでしょう、でもいつかわかる時がくる
自分メモ。
音楽、映像、動作全てが美しかった
ケイトブランシェットとルーニーマーラ。どっちも好きな女優なのでこの共演は嬉しい。
ケイトブランシェット演じるキャロルは鮮やかでかっこよくて美しい。ルーニーマーラ演じるテレーズはどことなく薄幸感ありでやっぱり美しい。とにかく2人が美しい笑。
視線や手の動き、ちょっとした動作で2人の惹かれあっていく様子、繊細な心情が伝わってきた。
難しい〜
ケイト・ブランシェットがとりあえず美しい!
1950年代を舞台にストーリーが作られていて、その時代のファッションがまた素敵!
品があり、どこかミステリアスな雰囲気を醸し出すマダムをバッチリ演じていました。女優さんってすごいわぁー。
自分を偽ることの苦痛さを吐露するシーンは観ていてとても苦しかった。誰でも自分を否定されると悲しくなるだろうに。たかが好きになった相手が同性だったというだけで、なんであそこまでされなきゃいけないのか。70年も前の時代だからこそなのか。セクシャルマイノリティーにとって、生きにくい時代だったのだと改めて思う。
不幸な結婚をしたキャロルにとって、幸せになる事を諦めたような生活だった。彼女にとって夫との間でどうにも埋まらない溝があり、その溝をいかに小さくできるか=歩み寄れるかが唯一の2人で出来る努力だったように思う。結果どうなったのかは分からなかったけれど、テレーズを誘うことが出来たということは、娘との面会権は手に入れられたということか?
正直、不倫してる状態なのでそこはもう一つ共感できなかったのですが、人が恋に落ちてしまう時はいつ来るか分からない。そしてそれがお互いが惹かれあってしまうともう歯車が回っちゃってどーにも行かないってことはありえると言う事です。
女優2人のお互いが愛しくてたまらない、でも、近づけない。の演技がとても良かった。これが不倫でなければもっとシンプルなのにー!ともやっとしました。
母がオンナに変わる瞬間。
『女性の謎を解きたい男子、おしゃれを学びたい人におすすめ』
・小道具とカメラワークが凝っている
(ヴィンテージ玩具や、見る-見られるの描き方)
・美術とファッションが非常におしゃれ
・紆余曲折があればあるほど強くなる
・ノージェンダーは誰にでもありうるかもしれない
・途中からロードムービーになるお得感
・ラストカットのオンナ100%
テーマが見えない。
ケイト・ ブランシェットが優雅で美しい、ルーニー・マーラが可愛い、映像が綺麗と高評価されている。確かにそこは映画を楽しむ要素ではあると思う。
でも、私には訴えたいテーマが最後まで見えず、入り込めなかった。
男性二人が、女性同士の恋愛に全く理解のない人間として描かれているが、それぞれの夫と恋人として当然の反応だと思う。時代に関係なく。
彼女達からはその事に対する苦悩が感じられない。そこが描かれていれば、少しは共感出来たかもしれないが。
【1950年代の禁断の恋を、気品溢れる衣装、意匠で描き出した品性高き映画。】
エレガントで美しいキャロル・エガード(ケイト・ブランシェット:富裕で品性高き貴婦人を演じたら、右に出るものなし。)はある日、娘リンディへのクリスマスプレゼントを買いにデパートの玩具売り場へ足を運ぶ。
そこでテレーズ・ベルベット(ルーニー・マーラ:透き通るような透明感は圧倒的。)と出会う。
キャロルは夫ハージ(カイル・チャンドラー)と別居中で、愛する娘の親権を争っている。そのような状況の中、出会った無垢な娘テレーズに惹かれていく様を実に自然に演じるケイト。
又、ケイトに憧れの視線を送っていたテレーズも自然に彼女の想いを受け入れていく。
但し、描かれる様は二人の”プラトニック・ラブ”といっても良い程の清らかな関係性である。
今作のテーマは往々にして哀しい結末になることが多いが、今作では二人の将来の明るさを観る側に予想させるところが良い。
劇中の二人の衣裳(特に、キャロルに触発され、徐々に洗練された服装を身に着けていくテレーズの姿が良い)、当時の意匠なども眼福である。
<それにしても、今作の原作執筆者があの”パトリシア・ハイスミス”であったという事実には驚愕した。(実際、今作は当初別名義”クレア・モーガン”で出版されたそうである。)
パトリシア・ハイスミスは小学生の頃から好きな作家だが(それが、異常かもしれない・・)、今でいう”イヤミス”の元祖でしょう?。それが、捻りは充分あるが、こんな純愛小説を”見知らぬ乗客”発表直後、完成させていた事実にも驚いた作品。>
<2016年4月1日 劇場にて鑑賞>
ケイト・ブランシェット!
ストーリー的には大した事ないのに、女優力のためになぜか映像に吸い込まれるようになっていく不思議な作品だった。キャロル(ブランシェット)は夫ハージ(チャンドラー)との関係も上手くいかなくなり離婚間近だったのだが、幼い娘リンディの親権争いに巻き込まれることになる。テレーズ(マーラ)との友情もやがては愛情へと変わりレズビアンの関係になっていくのだが、2人で旅行しているとき、モーテルの隣の部屋では探偵が録音していたことが発覚。審問では親権を譲り、面会権だけを求めることに・・・
曇りガラスの向こう側
○作品全体
作中に何度か映し出される曇りガラスとその向こう側にいる誰か、または世界。その見通しの立たない景色がキャロルとテレーズの心情に合致していてとても良かった。
互いが心の中に相手へ見せない「なにか」を抱いていて、曇りガラスのような役割を担う。キャロルにとってのアビーという存在は、テレーズにとって見ればガラスの"もや"のよう。テレーズにとってのリチャードの存在は、キャロルがテレーズと出会った当初においてテレーズの数少ない親しい存在であり、テレーズが関係性を曖昧にするからこそキャロルにとって"もや"のように漂う存在となる(その証左として自分から誘った旅行の初っ端にリチャードの存在を気にしている)。
ただ、その曇りガラスは二人の間だけにあるものではなく、二人と世界の間にも曇りガラスはある。二人が乗る車の外から見た車内の二人、車内から見る車外の景色はたびたびインサートされる。二人に降りかかる様々な悩みをボカして、雪に覆われた世界へ出発する二人は「開放」というよりも密度の濃い「雲隠れ」のような印象を受けた。
曇りガラスによって見えないものがある分、生じるズレもある。キャロルは家族との別れと向き合わなければならなくなっている一方、テレーズは結婚と向き合わなければならない状況にあり、互いが心を重ねるにはあまりにも不安定だ。特にキャロルにとって娘との別れは不安定ながらも寄り添い合っていた二人を揺るがすもので、キャロルにとってのアビーという存在の重要性が鮮明になってしまい二人の心を引き離す。しかしラストシーン、大事なものを失ったという共通項を持つ二人が再び出会うとき、言葉を用いず目線を合わす。全てを見通したようなキャロルの笑みが自嘲気味でもあり、ついに互いのズレが払拭されたことを示すもののようにも映った。その瞬間がとてもグッとくるラストシーンでもあった。
○カメラワークとか
・ゆったりとしたカメラワーク、特に横へのPANやフォローが印象的(車に乗っているカットが多いからか)。だからこそ縦へPANするカットが際立つ。旅行へ行くことを決めた直後に降る雪、それを見上げる二人のシーンは上へのPAN。二人の取り巻く環境から二人を隠すように降り始める雪がとても静かでありながら感情的。
・四隅を暗くした画面が多かった画面内の密度を上げる役割だろうか。全体的に暗めの画面だったからか、二人が初めてドライブに行く場面でトンネルを抜けた瞬間にテレーズに差し込む強い光とレンズフレアが凄く印象に残った。とても良いカットだった。
・鏡を使った演出が印象的。物語が動く時に鏡がよく出てきたように感じた。鏡は曇りガラスと違って克明に映し出すからだろうか。特に印象的なのは二人が交わる前の鏡台のシーン。直接目を合わせるわけでなく、鏡を使って二人を向き合わせる。
○その他
・キャロルの赤いマニキュア。この作品における赤色は特別な色。登場する男性陣は暗い色の服を着ているし、テレーズもキャロルと出会うまでは寒色系の服を着ていた。テレーズが次第に暖色系の帽子やバッグを持ち始めたり、二人のラブシーンのラストカットがキャロルのマニキュアが塗られた手で終わったりするところを見ると、テレーズ目線の「特別」を表現しているように映った。それを強調するかのように、テレーズがキャロルと会話をする場面ではキャロルの手に寄った画面が多い。それに加えて強調するかのように白いタバコやモノクロの写真を持っていたりする。
・「曇りガラス」というモチーフに関連するけど、追ってきたトミーがテレーズと初めて交わした会話の中で「寒すぎてメガネのレンズの曇りもなくなるよ」みたいなことを言っていてゾッとした。二人の世界を構築する曇りガラスを晴らしてしまう存在。
…他の方も同題名で感想を書いているけれど、『マリア様がみてる』に触れた人間からするとこれしか考えられないくらいドンピシャな気がする…。
タイトルなし
Patricia Highsmith の小説
「The Price of Salt」原作
1950年代🗽ニューヨークを舞台に
女性同士の美しい恋愛が描かれています
.
ケイト・ブランシェットが演じるキャロル
上品で優雅な佇まい
洗練されたファッション
女性が女性に惹かれる気持ちわかります
ケイトに惹かれないワケない😆
.
テレーズ目線で描かれている
映像も美しく
大好きな映画
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冬。
まだまだ先ですが
クリスマスの時期におすすめ
綺麗、息が詰まってしまうまなざし
女性同士の恋の話。
2人とも、本当に綺麗。美しいです。
リリーのすべてでは、男は本当に勝手だなぁと思ったけど、人間は誰しも勝手で、それで良いのかもしれない。そうであるべきなのかも。
自分の人生は一回きりだし、自分を偽って生きていくこと、そんなことには意味がないのかもしれない。
そうやって思える人に巡り会えて良いなぁ。
愛しあえて良いなぁ。
香水をつけあうシーンにうっとり。
ブラックスワンでも思ったけど、男女のそれより、女同士のベッドシーンのほうがゾクゾクする。
自分にもその気があるんじゃないかとたまに。
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