劇場公開日 2016年2月11日

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「ケイト・ブランシェットお姉様に身を委ねる」キャロル あんこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ケイト・ブランシェットお姉様に身を委ねる

2016年3月10日
iPhoneアプリから投稿

性欲をほのかにふくむ年上女性への憧れってある。『キャロル』は同性愛…というほど強い言葉ではなく、淡い少女時代に美しい先輩に憧れた記憶を見てるような作品。
自分が何者かも分からない、恋愛にも興味はあるけどよく分からない、そんなあやふやな年ごろのテレーズ(ルーニー・マーラー)は退屈な日常の延長から、美しくミステリアスな女性、キャロル(ケイトブランシェット)と出会うことから物語が始まる。
かっこいいお姉さんとお近づきになりたい、一緒にいたい。手取り足取り教えて欲しい。
女性ならきっとテレーズの気持ちになって、キャロルに憧れるんじゃないかな?

少女性、同性愛…という繊細なテーマの割に情緒的な表現が少ない。いい意味でも悪い意味でも感情を揺さぶられない。どちらかというと映画というより2時間ドラマのようなコンパクトな作品という印象。
しかしながら、スクリーンで観るケイト・ブランシェットの成熟した美しさ。確かなキャリアを感じる演技。ケイト・ブランシェット46歳のための映画じゃないかな。ある意味、アイドル映画。

クラシカルハンサムなケイト・ブランシェットと、クラシックガーリーなルーニー・マーラーちゃんの対照的なファッションが楽しい。

あんこ