劇場公開日 2015年5月17日

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「独自性が高い」モンスター 変身する美女 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0独自性が高い

2020年7月11日
PCから投稿

妙に残っている映画。
イタリアを旅するアメリカ人。
金はないがきままなバックパッカー。
が、出会ったヨーロピアンな麗人。
恋に落ちる。

それらが順当に展開するので、そのあとにくる異形譚におどろく。
彼女はじつはモンスター。なんかタコっぽやつ。トランスフォームしないよう抑制剤をうっているんだが、あるとき彼にバレる。
だが、そこから恐慌しないで、ロマンチック方向へ持っていくところにこの映画の独自性がある。ロマンスもくどくない。
また、コケティッシュな美女から、かけはなれた──スライミーでフィルシーな──グロいモンスター造形がよかった。

Justin BensonとAaron Moorheadはホラー系のコンビ監督。
見たのはThe Endless(2017)とこれだけだがインディーを脱する才能がある。ゴシックとエンブリヨなネトネト感。ヨーロッパの重さとアメリカの軽さが絶妙バランス。めったない個性的な映画だと思う。

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津次郎