劇場公開日 2016年8月6日

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「キャストのスケジュールに追われた駄作」秘密 THE TOP SECRET Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5キャストのスケジュールに追われた駄作

2016年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

単純

原作コミックは読んでいませんが、
各映画サイトでは
原作ファンが激怒してますね(笑)
まぁ連載ものを、
映画尺でファンが納得するものなんて、
無理です。
本はいろいろな受け手の想いが入るから、
そもそも映画と比べられるのも
ナンセンスなんですけど。
原作が秀悦で緻密な場合は、
演出家がかなり焦点を絞らないと、
いろんな無理が生じますね。
今作も、何がやりたいのか分からないくらい、
物語が収束されてませんでした。
ヒット原作の映画化で駄作を量産するなら、
この手法の邦画はやめたほうがいいと
思ってしまいます。

けど僕は原作も知らず、
いつものように予告編が面白そうだったので劇場へ。
フラットな目で見ると、
死んだ人の脳を覗いて事件を解決するという着想だけで
結構惹きつけられました。
そのために捜査官の脳にも繋がなければならなくて、
精神がおかしくなってしまうのも面白い。
いいぞいいぞと思ってたのもつかの間、
途中からサイコパスが映画のテーマになってきて、
筋書きが浅いサスペンススリラーなカンジに。
いろんなエピソードが畳み掛けてきて、
ワケがわからないままとにかく長い。
そして伏線が拾われないまま、
投げっぱなしで終了。
とにかく演出と脚本がまずくて、
物語が秘密だらけですね(笑)

キャストは生田斗真さん、岡田将生さん、
松坂桃李さん、吉川晃司さんらが頑張っていて、
演技の見応えはあるんですけど、
なんとも勿体無い。

この作品も、
綿密に練られずスピード制作してる感じが否めません。
なぜか最近の邦画はこれでもかと同じキャストばかりだから、
スケジュールが辛いのでしょうか。
けど日本にはいい役者さんがたくさんいるんだから、
ストーリーも脚本も演出も時間をかけて、
いい作品ををつくってもらいたいものですね。

辛口でスミマセン。

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