劇場公開日 2015年7月11日

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「予告編の時点でどうかと思ったけど」バケモノの子 lotis1040さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0予告編の時点でどうかと思ったけど

2016年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

単純

本編を見てもやはりそのとおりだった。
私の映画の見方だが、予告編でつまらない映画はやはりつまらない。
予告編は面白いところをつまんで作ってるから裏切られるというひとがいるけれども、その面白いところがつまらなかったらもう見るところないじゃんというのが私の意見だ。

さて、話は本編の話にもどる。
旧ジブリスタッフを使ってジブリっぽい作画や背景を作っているのはなんとなくわかるのだが、演出上の問題として演技が下手すぎてなんともかんともだ。
声優さんがいけないといっているわけではない。
アニメーターへの演技指導というか、こんなので納得いくの?というレベル。ズバリ言うとこれの日常芝居はピーピングライフ。
アニメーションの新しい動き方としては、アリではあると思うがこれは劇場用の長編オリジナルアニメーション映画だ。
ピーピングライフとは観客の層が違う。お客は、1000円なり1500円なりを払って細田守の作品として期待して見に来ているのだ。
それで、ピーピングライフってなに?それやっていいの?

ストーリーのネタばれになるので、細かいディティールなどに踏み込みはしないがそれもどうかなと思うところが多々あった。
全体通していえば、宮崎駿オマージュ映画だ。しかし、そこを踏襲するならそれはそうしちゃいけないのだ。

そして、全体的にはそれらのせいでキャラクターが立っていない。
九太と熊徹の関係はテンプレートの部分を使ってはいるが、個別のキャラクターがいまいちぼんやりしているのでちぐはぐして見える。

古い中国のアニメーションを持ってきたというところは評価してもいいと思う。それはとてもよかった。
それと時々成功しているギャグがあった。まあ、そこもよかった。

lotis1040