劇場公開日 2015年7月11日

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「ストレートな冒険活劇!」バケモノの子 オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ストレートな冒険活劇!

2016年2月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

『時をかける少女』と『おおかみこども〜』は悲しいながらも感動する系のアニメとしての秀作。
『サマーウォーズ』も名作だと思うけど世間的には『僕らのウォーゲーム』の焼き増しだという声が多いため、細田守は単純にワクワクできる作品をまだオリジナルで作ってないという解釈になる(スタジオ地図としてはという話、デジモンは紛れもない名作!)

そして誕生した細田守の4作目がこの作品。
家出、異世界の師匠、修行、敵といった少年映画の王道要素を詰め込んだ快作!すごくワクワクする作品だった!
前半の9人の宗師に出会う旅が駆け足すぎたり、後半から急に大学がどうとか本当の親父に会いたいとか雑だったり、不必要に思えたりと諸々で微妙なとこはあるが基本的なシンプルストーリーで非常に見やすいし、画がすごく綺麗。

個人的には渋谷という人が多い街中で戦うっていうのかすごくツボだったなんつーか人前で力全開で戦うってのがカッコ良くてたまんないみたいな?(脳内小学生)
あとは声優陣のうまさ。広瀬すずとか旬の俳優集めました感はあるけどみんなうまい宮崎あおいはまったくわからなかった声の雰囲気全然違うんだもんすごいわ笑。
一郎彦が子供の時点でこいつ大きくなったら宮野真守になるなと思ったら、見事に闇落ちし笑、二郎丸も案の定、勝平でキャスティングは最高だった笑。

残念なのが父と子をテーマにしてたのに九太が熊徹のことを一度も親父と呼ばなかったこと本名でも呼ばなかった。そら血も繋がってないし、生物としても種類は違うわけだけだし、親父と言わないことでなにか意味合いを持たせているのかもしれないけどここまでストレートに誰でも楽しめる作品を作ったのなら、そこもストレートに言って欲しかったなぁと思う。

何にしろ面白かったのは確か!「次のジブリ」の呼び声も冗談には聞こえない出来。
ジブリの宮崎駿とスタジオ地図の細田守が肩を並べられるかは次の作品が重要。期待してる!

1.2015年07月19日@越谷レイクタウン
2.2016年02月20日@早稲田松竹

オレ