劇場公開日 2015年4月25日

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「今なぜシンデレラなのか?」シンデレラ(2015) harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今なぜシンデレラなのか?

2015年6月21日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

遅れ馳せなら観て参りました。

ディズニーは『アナ雪』『マレフィセント』と《真実の愛》をテーマにした作品を発表してきて、そして敢えてディズニークラシックの代表的作品『シンデレラ』の実写化を発表した。
しかしそこにメスを入れると言うことは、とても勇気がいることであるしリスクを伴うはずである。
しかしディズニーはあえてそこに挑んできた。私はそこにディズニーの本気さを感じる。
それは時の流れとともに女性の生き方や世の中自体が変わってきて、かつてのプリンセスストーリ-では通用しなくなってきているための路線変更、つまりプリンセスストーリーのリブートなのだろう。

そして本作はその名に恥じない格式で『シンデレラ』を見事実写化してみせたと思う。

ストーリー自体は誰もが知っているものであり、そこはそのままにしてディテールを丁寧に、そしてテーマである《真実の愛》へと結びつく物語に仕上げてある。

『アナ雪』で描かれた女性同士の相互理解や社会の受け入れ、『マレフィセント』で描かれたヴィラン(悪役)と呼ばれる人への理解と思いやり、そして本作では国王と王子の相互理解やラストにシンデレラが継母に対して出した答え。(あえて言わないが)
それがディズニーからのメッセージ《真実の愛》なのだろう。

プリンセスストーリーのリブート。
私はうまくいったのではないかと思うし、やらなければならなかったのだとも思う。

もうディズニーでは時代に沿ったプリンセスストーリーは始っているのだ。むしろ『シンデレラ』に手をつけるのが遅かったくらいかもしれない。

園児から大人まで観れる良い作品だと思います。
特に子供たちには、夢や希望は大切ですから…。

せめて映画の中くらいは、夢で一杯にしてあげたいものです。ハイ。

harukita