劇場公開日 2015年4月10日

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「演劇なのね」バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5演劇なのね

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

「バードマン」は「バットマン」なんですよね、トムソンをキートンが演じてる様に。
そこが分かってると面白いんだろうな。要はこの映画、パロディなんです。

現実の小ネタも結構ぶっこんで来る。
「ウディハレルソンは?ファスベンダーは?呼べないのか?」
「ハンガーゲームとXーMEN撮影中だ!」
とか、ロバートダウニーJrへの皮肉とか、
メグライアンのネタはちょっとブラック過ぎて心配。
その辺も知らないとつまんないだろうね。

ただ万人が認めるあのカメラワークは目が離せない。
全編ノーカットに観せる撮影って、それだけで楽しいし飽きない。
だから現実と夢想の端境がはっきりしない分、あのラストは生きてくる。

ただ、騒がれた割には話は地味だな。
というか、映画ばかり見てる人にとって、演劇は地味に感じてしまうのかも。
だから途中で批評家が「ここはNY、ハリウッドじゃない」と言うのも、
NYでは演劇こそトップアクターのステータスなんでしょう。

クリストフ