家族はつらいよのレビュー・感想・評価
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家族っていいもんだ!
熟年離婚の問題を家族で話し合うなんて現実にはあまりないことなんでしょうね。お母さんがお父さんを嫌いになる理由って案外あんなことなんかも?って自分も何気ない普段の行動が嫌になるってありそう!
でも、家族ってバタバタするし、あれやこれや問題だらけだし、スマートにはいかないのが家族なんやなぁと改めて感じさせてもらいました。
いい映画に出会えました。ありがとうございます。
しみじみ
自身の退職日に見ました。
主題が、妻から退職後に離婚を希望されるという、他人事とは思えないシビアなもの。家族間のゴタゴタも絡んで、ハラハラドキドキ。
山田洋二監督らしく、ほっとさせたりじわっと泣かせたり・・・
やっぱり山田洋次監督最高!
男はつらいよシリーズを学生時代にずっと観ていた私としてはもう本当にこの感じは久しぶりでした。
女房と二人で笑い転げました。
寅さんの時もそうだったけど、大笑いの中にほろっとするところがあってそれが山田洋次監督の映画の大好きなところです。
こんなに楽しい映画はしばらくぶりで終わった後もその何日か後もずっと女房と二人で思い出し笑いの日々を過ごすことができました。
私ら夫婦はたぶん離婚届けとは無縁でいけそうです。(私だけがそう思ってるのかも…)
面白かった
すべて予定調和で、想像以上の展開はないのだけど、台詞回しや役者さんの演技を楽しめました。もうちょっとひねってもいい気もしましたが、劇場にいたシニアのカップルの多くが楽しんでいたようなので、そういう映画館の雰囲気もろとも心地よい作品でした。
感謝の気持ち、愛情は言葉に出さなきゃ・・・
親しい家族間では、感謝の気持ちや相手に対する愛情は、「言葉に出さなくてもわかるだろう」と思ってしまいがち。しかしそれは間違い。言葉に出してこその感謝や愛情。相手を愛さない人は自分も愛さない。そのため、俺は毎朝鏡の中で自分に「愛してるよ」と語りかけてます。
家族はつらいよ
次男の妻夫木さんが、父親に言ったことば。
人生は*****があったほうがいいのだったか、面白いだつたか?、とか言っていたところの
言葉がなんだったか思い出せません。
変化?波乱だったか?、波立つだったか?
家族ってば。
松竹120年の伝統が息づくホームドラマ。まったく安心して観ていられる山田洋次の名人芸が堪能できる。
何十年連れ添った妻から離婚を言い渡される。まあ、それまでの夫の行状を見ていたら、それもむべなるかな。
夫婦には3人の子があり長男夫婦、長女夫婦ともに言いたいことを言いあってケンカが絶えない。
そんな大家族のあれこれを微笑ましく観ているうちに、映画は大団円を迎える。
山田洋次、平松恵美子のオリジナル脚本が素晴らしい。手慣れた材かもしれないが、1本の映画に仕立てる腕はさすがである。
役者陣は「東京家族」の面々で、こちらのほうがそれぞれの役にはまっている。あて書きであるから当然である。
今回は、夏川結衣が出色であった。まったくなくてもかまわないうな重のくだりの夏川結衣は本当に楽しかった。
「男はつらいよ」のように続編が続々と作られるかもしれない。観客はたぶん待っている。
・・・おぞましいよ
「男はつらいよ」の軽妙なコメディを期待したが、間違いだった。つくづく日本人の家族は、それ自体がもう悲しく、軽快なコメディ、には向いていないと感じた。だとすると、渥美清はやはり大名優だったことになる、そうつくづく痛感する。今回の、橋爪功もいい顔しているものの、主演に据えるには地味。
また、山田洋次老は84歳、仙人の域に達したと思いたいが、蒼井優の造花のひまわりの咲いたような胡散臭い笑顔にかどわかされて骨抜きになってボケてしまっているようだ。
ツッコミどころが満載なのだが、あまりにその度合いがひどく、このレビューで批評家ぶったドヤ顔で何か文句言おうとする自分にも、老人に冷水浴びせるようで、嫌気がさし、口をつぐんでしまう。
たけしもそうだが、最近の邦画でコメディをやろうとするのは高齢者ばかりゆえか、テンポが遅くて、痛々しく見ていられなくなる。
ただし、ようやく家族が一堂に会しての会議の様子だけは、求めているバカバカしさがテンポ良く出ていて、面白かった。
山田洋次コメディが帰ってきた
山田洋次監督が、
「男はつらいよ」から20年、待望の喜劇!
と銘打って作った映画!
やばい。泣けるほど楽しかった!
知らないお客さんたちと一緒になって
映画館でたくさん笑ってきた!
全出演者が愛おしい
主役の橋爪さんの芝居は、
全ての人が、「うちのお父さんもあんな感じだ!」と笑ってしまうくらいリアルだった!
全シーン、お芝居が細かくて、リアルで、
ベタベタにズッコケで
20年間、封印(?)していた山田流コメディを
これでもか、これでもか、という位、サービスしてくれていた。
寅さんが途中でひょっこり登場しても違和感がない位に。
こんなにも(!)コメディなのに、本筋のお芝居はどこにも大げさが無く、嘘が無く、笑いながら、「すげー!すげー!」って思ってしまった。
最近の山田洋次作品しか知らない若い人がみたら
ひょっとしたら少し笑いが古いと感じるのかもだけど、
これは、お客さんへを幸せにする笑いなんだ。
物語はきちんと完結していたのに、毎年シリーズ化してほしいと強く願ってしまった。
一回みただけじゃもったいないので、絶対、また見に行こうと思う。
寅なし喜劇はつらいよ!
この作品は私の観た印象では「東京家族」と「男はつらいよ」のドタバタ喜劇の部分だけを足して2で割ったような作品だったと言えば良いのかなぁ??
正直「東京家族」と同じ山田組のお馴染のキャストメンバー達に因るこの物語は、作品的には全く違うストーリー作品の筈だけれど、何故か「東京家族」の続編の様に感じられてしまうのは、キャスト達がほぼ同様である事だけが原因なのか、それとも「東京家族」と感じ調子の芝居展開だった事が私にとって本作を面白くないとする要因となったのだろうか?そんな山田監督の演出方法に、少し違和感が残る作品だった。
そして笑えるセリフもところどころ有るが、その笑いの根底に有るのはまるで「間違い探しゲーム」のように、本作に散りばめられた、「寅さん探しゲーム」で笑いを取っているようだった。
寅さんは山田監督のギネス記録を持つライフワークの作品だから、どれだけ多く使用しようと良いのだが、パロディー映画ではないだけに笑いがそこに集中するのじゃ残念でならない。
これでは、寅さんを知らない人には面白さは半減してしまう事だろう。
それ故年配層には受けても全体として盛り上がらない作品だったように思える。
そして、小津監督の「東京物語」の挿入で作品が終わるのも違和感を覚える。
山田監督が、どれ程小津を敬愛し、小津作品が大切であっても、この作品の登場人物との時代観に小津作品はずれを感じるし、本作のテーマの答えを小津作品に下駄を預けているようにさえ感じられる印象だけが残ってしまった。
元々山田監督は喜劇を撮り、シリアスなドラマも描く巨匠なのだからこそ、「家族はつらいよ」はもう少しオリジナリティー性の有る作品に仕上げて欲しかった!
橋爪氏、吉行氏、西村氏とベテラン俳優を配しての作品なのだから、もっともっと彼らの良い新たな芝居を魅せる作品に山田監督なら出来たに違いない。
折角のオリジナル脚本なのだから、山田喜劇ファンとしてはもっともっと今回オリジナルの笑いを入れて欲しかったと願うのは贅沢と言うものだろうか?
ちょっと残念な思いが残る作品だった。
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