劇場公開日 2014年12月26日

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「厳しい現実の中にある、喜怒哀楽を見事に体現。」サンバ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5厳しい現実の中にある、喜怒哀楽を見事に体現。

2014年12月27日
PCから投稿

笑える

悲しい

難しい

【賛否両論チェック】
賛:ただ移民の厳しい現実を語るだけではなく、その中で紡がれていく様々な感情を、見事に表現している。
否:終わり方には、少し消化不良感が残るかも。ラブシーンも少しあり。

 まず、“移民”というだけで日陰に追いやられてしまう、悲しい現実が赤裸々に描かれます。しかしその中にあっても、例えば日常のふとしたジョークだったりとか、親しい間柄の何気ないケンカだったりとか、喜怒哀楽様々な感情を体感することが出来ます。サンバの真面目でユーモラスな性格も、観ていて思わず微笑んでしまいます(笑)。テーマはシリアスですが、決して悲しいだけではないのが魅力です。
 後半はやや失速感というか、終わり方は好みが分かれそうな気はしますが、笑って泣けるフランス映画を、是非劇場でご覧下さい。

映画コーディネーター・門倉カド